Tokyo – New York

東京からNYへ戻って1週間、未だに時差ボケ覚めず、格闘中です。
あっという間の東京滞在でしたが、展示会にはたくさんの人が来てくれました。
ありがとうございました。
いろいろと話す中、一番に聞かれたのはやっぱりあの事。
トランプ新大統領の事でした。
朝のテレビでも毎日のように報道されていたし、日本での関心度はモノ凄いなあと改めて思いました。
まあ、日本だけでは無いのでしょうが。

実際のところ、僕個人的にもトランプさんがなるとは思っても見なかったので驚きました。しかし、長らくこの国で生活してきましたが、新大統領がここまで評判が悪いのは始めてです。特に前大統領、オバマ氏が当選した時の、あの一大ムーブメントというか、大きい期待を受けての熱狂ぶり、大歓迎ムードとは真逆。一応民主主義的に決まった大統領が何もしていないうちから、大攻撃、デモ隊があちこちに出現する始末。最初のうちは、ま、仕方がないかなと思っていたのですが、最近はどんどんエスカレートしだして、デモなのか、ただの暴動なのか、わからない状態。
どうして大統領批判のデモで、街のショウウィンドウが壊されなければいけないのか、不思議でしょうがない。ただノリで参加してる人が少なくないような、そんな気がしてならない。反トランプという事がまるで、今が旬のトレンドのようになってしまい、今やNYを始めとした都市を中心に多くのにわか反トランプ派が増えた気がする。驚いたのはこの一件、、、。
NYに戻ってきて直ぐはファッション・ウィークだったんだけど、その中の一つのショウでトランプ氏の次女、ティファニーさんの座っていた席の廻りにはファッション業界人が嫌がって誰も座らず、ポツンと空いていたという話。これなんかは、まるっきりスジが通っていない。ティファニーさんには何の落ち度も無い。ファッションの人はトレンドに敏感なんだろうけど、これはただの勘違いだろう。何かこういう人たちの延長線上に、ショーウィンドウのガラスを割る人がいるのかもしれないと思った。有名な芸能人の発言や、面白おかしく取り上げるメディアが、多分この原因の一部になっているのかも知れない。僕個人はトランプサポーターでも何でもないし、政治がらみの話はこんなところで書くべきでないのも分かっているけれど、どうもこの性格で、皆がこぞってダメだ、ダメだ、反対だって言ってると、何故か、そうじゃなかったりするかもよ。と天邪鬼な考えが起きてくる。ただ一方的にダメだ、ダメだと批判してるよりも、例えばトランプ氏の対抗勢力の誰かを、もっと応援する方が建設的な気がするんだけどね。

ということで、今回の東京滞在。一番の幸せは、ま、いつものとおり食べ物でした。
食通のK氏が持ってきてくれた大福。最高でした。そしてC女史が並んで買ってきてくれたどら焼き。郷里弘前からの菓子パンなどなど。さらに今話題の、「清水さんが作る朝飯シリーズ」からのスピンオフ。清水さんが作るおでんをいただきに行ってきました。おなじみの赤いテーブルで、これは非常に美味しかったです。清水さん、ご馳走さまでした。 またよろしくお願いします。

ということでまた次回。

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DAIKI SUZUKI 鈴木 大器

DAIKI SUZUKI 鈴木 大器

NEPENTHES AMERICA INC.代表 「ENGINEERED GARMENTS」 デザイナー。 1962年生まれ。 89年渡米、 ボストン-NY-サンフランシスコを経て、 97年より再びNYにオフィスを構える。 08年CFDAベストニューメンズウェアデザイナー賞受賞。 日本人初のCFDA正式メンバーとしてエントリーされている。