High School

長女がこの夏に13歳になり、9月から8年生(中学3年生)となりました。
アメリカ、NYCでは2020年(来年)の9月から高校1年生となるわけです。

今年の初め頃から少しずつ高校受験、高校の選択などが話題に出てきていて、
その話題は夏も続きましたが、9月に一気に加速して具体的になってきました。

NYCの公立高校受験の大まかな選択筋は、2つあります。

一つ目(1)は、小学校4年生からの成績、出欠席、遅刻、学校での態度、などが書かれている成績表が反映されて決まる高校。(その中でも最終的にエッセイやテストが別にある学校もあります。)

2つ目(2)は、スペシャライズドスクールと言って、SHSATテストと呼ばれるテストのスコアで決まる高校。こちらはテストのスコアもですが、倍率がすごく高く100分の1とかで入れる学校などもあり、レベルが良い高校が揃っております。通常テストなどをあまりしない、こちらの子供たちはこのテスト用に塾に行ったり家庭教師をつけたりなどして、テスト攻略に向けて対策を練っていきます。エッセイを上手く書くためだけの塾なんかもあります。

そして僕らが取り組んだ、この半年の流れになります。

まずは、中学校にて高校受験セミナー的なものが開催され大まかな進行を説明してくれます。これには4回参加しました。次に州がまとめている学校紹介フェアー的なものに週末行って、それぞれの高校から出張で来ている先生や生徒などからその高校のことを聞いていきます。そこから、子供の成績、模擬テストスコアなどをみながら、子供と一緒にどの学校に見学に行くか決めていきます。

ここからが大変です。
申し込みなしで行けるオープンハウス(自由学校見学)は良いのですが申し込みが必要な場合は、完全にクリック合戦です。数分遅れるとアクセスできず、学校見学すら行けません。

何とかめぼしい学校を選び、学校見学スタートです。
これが時間もバラバラで、朝だったり夜だったり、子供を連れて行かないといけなかったりで、とても時間管理が大変でした。自分の高校受験、特に公立の高校受験では親は全く関与しなかった気がします。最終的に通うのは、子供なのですが情報や申し込み、応募などのプロセスが非常に複雑なのと、子供一人で見学に行かせられないなど、いろいろと壁がありました。もう一つ言えるのが、日本では15歳になってから高校受験をしていたということです。この時期の2年間は、心も身体も大きく変わります。先を見据えて高校を選ぶということはなかなか難しいかと思います。

みなさん、どうやって時間の管理と子供のケアをしていたのだろうか、、、

仕事、出張、家の事、次女の事、長女の塾、などなど僕も奥さんもくるくる回りながら何とか今日に至っています。

(1)と(2)の学校は大まかに決まってきました。

(1)の学校は12校を順番に最終的に決めていきます。(選ばさせすぎ!)

(2)の学校は今月末に行われるテストの際に入りたい学校順に記入します。

今週末には、(1)の中でもテストのある学校のテストが控えています。
あと残り2週間でどのくらいSHSATテストのスコアを伸ばせるかはそんなに期待はできないですね。

13歳の女の子、非常に大変です。
そうです思春期、反抗期真っ只中で何だか話しているとエネルギーを吸い取られてしまいます。モチベーションを下げないようになるべくおこらないようにしているとこちらのことは無視して、ドンドン、携帯やコンピューターの使用がエスカレートしていきます。

と愚痴は言わないようにして、、。

街が安全になり若者層が都市部で子育てをするようになり、NYCはこの10年ほどで子供の数が非常に増えています。しかしながら学校はほとんど増えていないため、どの学校もパンク状態。

テストなどで決まる学校(2)の生徒比率が全校の75パーセントが、アジア人(ほぼ中国人)になったりして、アメリカ人が気にする人種の平等や混合などとは非常に程遠い状態にもなってきています。先ほども話したようにどれだけ親が進学に力を入れるかによってだいぶ勉強、進学内容が変わってくるのも、その不平等さの比率に出てきていると思います。

もちろん私立に入れるという選択もありますが、年間5万ドル(約550万円)ほどかかってきます。奨学金制度などもありますが、小中高では全額カバーなどは聞いたことはありません。

そんな中、僕がこちらの学校システムで良いなあと思ったのは、(1)の学校は、日頃の成績、宿題、勉強態度、出欠席、などの成績表ベースなので、子供達が通常の勉強にしっかり取り組んでいくように自然となっている気がします。僕が学生の時のように、テスト前に一夜づけなどは全く通用しないし、存在しないのが、僕は素晴らしいなあと感じます。(自分はしていましたが、、)

そのため先生への評価なども非常にシビアに伝わってきますし、先生も自分のクラスの子どもたちの学習能力についてちゃんと見ている気がします。

ほっておいても子供だけで進めていけた自分の頃の日本での公立高校受験がよかったのか、それとも自分が親として参加しているアメリカ、ニューヨークでの子供の受験が良いのかは、実際どちらとも言えないです。

ただ僕の頃は、親が高校を選んぶのを手伝っていなかった気がしますし、公立の高校の選択も自分の成績にあった高校は2校しかなかった気がします。担任にはどっちでも良いよっ言われて、校舎の新しい方の学校にしたのを覚えています。

シンプルな方がわかりやすく、進めやすいのは当然で良いのですが、
案の定、僕の行った高校は平和でしたが刺激も少なく
全く好きな先生には会えませんでした。
その代わり、学校以外の場所で自分から色々と学ぶ状況に入っていけたのも、
今となっては高校が面白くなかったからな気がします。
ただそれが学校内でも同じように興味のあること、刺激のあることが学べるのであればそれはそれで良い選択ですね。

当事者は、娘。
最終的に決めることは彼女に託します。
その手伝いをしているはずなのですが、毎日、口論になったり、癇癪を起こされたり、気持ちは揺らぎます。
何を言っても理解はしないようです。(現状では。)

早く無事に終わってください。

AKIRA YAMADA 山田 陽

AKIRA YAMADA 山田 陽

フォトグラファー。 1998年よりNYをベースに活動。 近年は東京との往き来も多くなり、 雑誌、 カタログ、 広告の撮影に携わる。 次回の展示の製作開始。
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