90days:

この一ヶ月半、動いて仕事して動いて、最後は走り通して、2日前にようやく自宅に帰宅した。

1ヶ月前倒しになり、時間に追われたアディダスオリジナルスでの企画写真展を形にするため、東京〜NY間を3往復。 関係者の方々の尽力により4月10日、ようやく展示が形に。

写真展示の終わり頃、日本最大の100mileトレイルランニングレース、ウルトラトレイルマウントフジ2019が開催される。その前に選手と一緒に、自分の練習も兼ねて高尾山へ軽く練習に向かい。

本番は、選手のサポートと撮影で共に25時間を過ごす。

結果、僕のサポートしていた選手は総合28位、素晴らしいガッツと走りをまじかで体感できましたが、スタートから26時間経過後は季節外れの大雪により、参加選手の96パーセントの方々がゴールまでたどり着けず、たくさんの気持ちが動いている中、大会は中止に決定。

中止が決まった後に、晴れ渡った空の雲の切れ間から、大会中一度も見えなかった富士山が来年も来いよって誘っていた。

興奮冷めやらぬまま、平成から令和に年号は移り変わり、連休と重なったことで、再び陶芸の街、笠間にお邪魔でき、東洋さんの登り窯に東北の震災以降初めて火が入るのを撮影できたり、額賀さん宅で素敵な時間を過ごさせていただく。

アメリカ帰国前最後のイベント、九州、熊本阿蘇で行われるトレイルレースに今度は自分が参加すべく、福岡へ飛び、そこから友人と一緒に熊本へ向かう。

第三回阿蘇ラウンドトレイルは、阿蘇山の周りをぐるっと全長120キロ、累積標高6820メートル、を回るトレイルランニングのレース。

天候は晴天、朝から強い日差しは気温を28度まで上げており、日中は日射病のような体の火照り感を感じながら耐え忍んで走り、太陽が沈み始めてから一気に涼しくなり足がようやく動き始めてきた。

夜通し走り続け、97キロ地点エイド辺りで足が止まった。
自分の体験したことのない距離エリアに入り、身体かもしくは気持ちが負けたのか、重い腰を上げ再度コースへ戻る。二日目の太陽が昇り始めた瞬間からまた温度が一気に上がり始める。眠気と体の高揚感で、少し朦朧としてくる。途中、知り合った名前もお互い知らない二人と最後の2区間を並走する。

一人が引っ張ってくれる。
身体も悲鳴をあげながらも動いてくれていた。
気持ちは意外に軽くて、本当はもっとできたのではないかなど、まだ終わってもいないのに反省会を始めていた。
次のレースへの改善点と期待感。

28時間以上時間がかかってしまいましたが、無事完走。
最高な環境を提供していただけました。
大会関係者、ボランティアの方々に本当に感謝。
一緒に時間を過ごした選手の方々にも感謝。

温泉で汗と泥と火山灰を流し、福岡へ戻る。
ネペンテス博多店のマネジャー松本さんと合流して、一週間ぶりのお酒を呑み始める。

最高の喉越しと達成感。
いろいろあるけどやり遂げることは格別。
ビールもお湯(芋のお湯割り)も身に沁みる。
一件では物足りず、ラーメンを探しに博多の街へ。

翌日、博多で休息日を入れておいて正解。
友人のコンディションニングを受け身体の動きも調整でき、調子も上がりまた博多の街へ

普段ラーメンをあまり食べない自分にとっては1年分のラーメンを食べた4日間。
寝起きは、レース後のむくみと塩分取りすぎのダブルむくみ。

東京に戻った翌日、NY行きの飛行機に乗り込み今回の旅がようやく終わりに近づいた。

一ヶ月ぶりに戻ってきたNYの街は、春から初夏の雰囲気に。
時差ボケと体の疲労を残しつつも、6、7、8月の予定が雲の流れのように動き始めた。

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AKIRA YAMADA 山田 陽

AKIRA YAMADA 山田 陽

フォトグラファー。1998年よりNYをベースに活動。近年は東京との往き来も多くなり、雑誌、カタログ、広告の撮影に携わる。次回の展示の製作開始。
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