みんないたんでる:

桐の花が家の窓から遠くに見える。
もちろん香りは届かない。

お買い物に行くのにマスクして、すれ違う人と顔を背け合うのはもういやだ。
野菜を選ぶのに触って確かめれないのはいやだ。商品の内容物をちゃんと確かめてから、ものを買いたい。
お店の人とちゃんと会話したい。

手を石鹸で20秒洗うのは、良いと思う。
家について、買ってきたものを全部、消毒するなんて。
最後にもう一度、手を消毒するのは手が痛くなる。
いえに家族といる時間、すごく大切、でもこんな形でなくても良いはず。一緒にご飯作って食べる。ゲームする、映画観る、お菓子やパンを焼く、お掃除をする、 家から出れないのだからみんな一緒にする。

2ヶ月も過ぎるとお互い一人の時間が欲しくなる。
もちろん7歳の次女だって、朝一番早く起きる彼女はいつもならお母さんを起こしに行くのを我慢して、自分の時間を1時間くらい静かに過ごしている。
僕が次に起きてくるとちょっとバツが悪そう。

僕だって一人になりたい。
夜、熱めのお湯に20分浸かって、水シャワーを浴び。
下着姿でベランダに出る。
椅子に座って夜風を浴びる。
外気はやさしく体を冷やしてくれる。
気持ちが少し整った。

晴れた日の夕方、妻はリモートワークの終わり際に外に散歩に出かけた。
戻ってきたときには笑顔が見えた。
美味しいものを作ろう。

一番厄介な13歳の長女は、昼と夜が反対になってしまっている。
朝は機嫌が悪く、話しかけないようにしている。
夜はなんだか活動的になり、課題をしたり友達と電話したり、お菓子を作ったり、tiktokをチェックしたり、Grey’s Anatomyを全部観ようとしている。
学校は今学期はもうない。
中学校の卒業式も友達に会うこともできず、
9月からマンハッタンにある高校へ向かう。

自宅待機を初めて8週間が経ち、撮影はできず、人にも会えず、直接会って会話もできない。
天気の良い夕方にバーにもいけないし、ドラフトビールだって飲めない。

心が痛い。
もちろん、病気ではない。
こんな時期に、何を言っているんだって思うけど、感染症になってしまう事はより大変で危険、それに準じて働いている方達や病気と闘っている方たちのことはもちろん忘れていないし、自分ができる限りの協力はしている。

でも外に行って、太陽をいっぱい浴びたい。
管理されず、自由に外を歩きたい。早くそんな普通の時間が戻ってこないかなと思いながら。
フェイスカバーをしてジョギングに出かける。
1時間ほどの現実からの解放。
気持ちいいけど、最大限ではない。

長雨が晴れの日と交互にやってくる。
春なのに今夜は雪が降るかもしれない。
62日目の気持ち。

今年最後のスーパームーンの夜、
ライブ配信されていた寺尾紗穂さんと松井一平さんのセッションをたまたま観れた。
言葉の中にいっぱい詰まった気持ち。
自然と涙が出てきた。

とても良いうただったのでよかったら。

いつの日か

くらい夜を渡る船 風もないだ暗い夜
目指す先は遠い国 地図さえない遠い国
道を照らす月明かり 待ち続ける人がいる
占う明日 今日もまた 繰り返してく呪文のように

ああ、いつの日か 君のその手を握りしめて
ああ、いつの日か この夜を渡れたら

炎の雨が降っていた 乾いた街の人の上
うつろな瞳 空を見上げ 大地の上 立ち尽くしてた
遠く響く海鳴りが 聞こえたような気がしたんだ
もしも雨が降るのなら全てを洗い流してしまえ

ああ いつの日か 君と微笑み交わしながら
ああ いつの日か この夜をわかれたら

ああ いつの日か すべての罪が癒されるなら
ああ、いつの日か ああ いつの日か

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AKIRA YAMADA 山田 陽

AKIRA YAMADA 山田 陽

フォトグラファー。1998年よりNYをベースに活動。近年は東京との往き来も多くなり、雑誌、カタログ、広告の撮影に携わる。次回の展示の製作開始。
Website : www.akirayamada.com
Instagram : akirayamada