Anorak

NYの春は、短い。短くて雨ばっかりだ。
というのが僕の個人的な印象です。
その天候の安定しない今の時期に、使い勝手が良いのがパーカ。
正式には何と言うか、アノラックというか、一重のフード付きアウター。
この手のは実はたくさん持っていて、最近一番気に入ってるのは超軽量のナイロンモノ。
NYのお店でも扱ってるやつだが、色違いで何枚も持っています。

で、それとは全く逆の重くて防水性がないパーカも大好物です。
実用には全くならないのだけど、そのクラシックなスタイルにかなり惹かれます。
昔の時代の探検隊が着ていたような無骨なシンプルなデザインが特に。ずっとノースフェースとか、シェラとかで育ってくると、なぜかたまにヨーロッパのアウトドアが良く見える。90年代に初めて北欧へ行った時に、現地で一番気に入って買ったのが、この手のアウターウェア。今ではすっかり有名になってしまったFjall Ravenのフィールドジャケットと、Norronaのアノラック。当時は全く無名で、日本にも、アメリカにも代理店がなかったメーカーだけど、現在はKanken Bagをはじめとして随分と普及してる。だけど、このNorronaのアノラックはさすがに人気ないだろう。ずっと好きで何着か買っていたのだけど、ついに生産中止かも知れない。それでも好きです。Norronaのアノラック。

先日は、アウトドアテーマで雑誌の取材もあったのだけど、僕の意見は完全に少数派だった。
Arcteryxのゴアテックスも持ってはいるけど、雨の日に着ていて、他のアノラックよりも、もの凄く快適だったことは無かった。逆にゴアゴア感と、擦れる音がいつも気になる。こんな偏屈は、やっぱり雨の日に水が染み込んでくるパーカで、最終的にはすっかりびしょ濡れになるのが、そんなにイヤではないのです。NYはメモリアルディを過ぎて、海開き。そろそろ夏ですね。

ではまた次回。

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DAIKI SUZUKI 鈴木 大器

DAIKI SUZUKI 鈴木 大器

NEPENTHES AMERICA INC.代表「ENGINEERED GARMENTS」デザイナー。1962年生まれ。89年渡米、ボストン-NY-サンフランシスコを経て、97年より再びNYにオフィスを構える。08年CFDAベストニューメンズウェアデザイナー賞受賞。日本人初のCFDA正式メンバーとしてエントリーされている。