煽られる

ニュージーランド遠征からの一コマ。
と言っても誰も疑わないだろう。北海道尻別川の支流で、SOUTH2 WEST8の藤原が釣ったブラウントラウト。いつどこでこういう魚と出くわすか分からないのが北海道の凄いところ。流れの中は夢いっぱい(©︎細山長司)。

それにしても「TENKARA_SESSION」のインスタアカウントが熱い。
川に解き放たれたSOUTH2 WEST8チームが、自粛ストレスによる鬱憤を晴らすかのようにそれぞれ自然のなかで竿をしならせて、それはそれは気持ちよさそう。そして、フォトダービー参加者による活きいきとした魚の姿よ!煽られる。。

テンカラという釣りは本当にシンプル。竿とラインと毛鉤、必要なのはそれだけ。ウルトラライトで身軽な釣りです。でもシンプルだからこそ奥が深い。まずは、3.3mのこの一本。仕舞寸法はたったの37cm。ザックに忍ばせて是非近所の川へ。きっと何かが変わります。

自粛中にGoogle EarthやYouTubeや国土交通省HPでヴァーチャルな旅をしていたのが癖になり、昨夜も西穂山荘から西穂高岳までソファーに寝転んだまま登って、屈斜路湖から釧路川をカヌーで降った。本当に便利な世の中で、眺めているとあっという間に時間が経ってしまう。

ヴァーチャルの自然から現実に戻ると、また嫌な動画を観た。今度はカナダ・オタワの警官が先住民に蛮行。タックルでなぎ倒して相手を組み伏せた後、顔を狙ってナックルでパウンド。どうかしてる。相手を拘束するのに打撃は必要ない。警官は相手を単に痛めつけたいだけで、その後の後遺症のことなんて頭に微塵もない。動けなくした相手をナックルで殴るというのは、根底に相手に対しての怒りや憎しみがないとできるもんじゃない。闇は深い。

北朝鮮による拉致問題もどうかしてる。13歳で娘をさらわれ、20年間その事実すら認められず。ようやく拉致を認めたと思ったら、今後は既に死亡したとして偽の遺骨が送られ。。再会叶わないまま亡くなった横田滋さん。やり切れないです。

「“北朝鮮が拉致するはずがない”“でっち上げだ”という声が政治家・メディアにも多かった」

TOKURO AOYAGI 青柳 徳郎

NEPENTHES ディレクター。 1970年生まれ。 東京都出身。