センチメンタル ジャーニー

LA出張ではマンハッタンビーチとレドンドビーチの間にあるハモサビーチのホテルに滞在。 ネペンテスが昔から常宿にしていたホテルで、 久々に泊まる自分には何もかもが懐かしい。 部屋のなか (シャワールームの外) に唐突にバスタブがあったり、 換気扇の音が騒音レベルだったり、 以前と何も変わっていない空気感に色々と昔のことが思い出されて、 時差ぼけの早朝はなんだかセンチメンタルな気分。 最近ずっと毎朝走っている大器さん (鈴木大器) の真似をしてジョギングへ。

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品の良い家々が立ち並び、 植物たちが伸び伸びと育つ海街を抜け、 アップダウンを少し繰り返せば、 ザ・西海岸な青い空と広大な砂浜が広がるビーチが見えてくる。 ビーチ沿いにはボードウォークが延々と続き、 早起きのジョガーたちが黙々と走っている。 暑くもなく寒くもない、 穏やかで静かなる晴天。 AHなんという朝! 心も身体も軽い、 もしここに住んでたらという妄想が止まらない。

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滞在中は今までこんなに走ったことはないというくらい、 LA中をあちらこちらへドライヴ。 改めて俯瞰で見ると、 エリアごとに特色があって、 それがアメーバのように変化し続けていて面白い。 東京も広いけれど、 LAは車社会ならではの広大さ。 ネペンテス各ブランドの販売店様やコラボレーション先にもご挨拶。 コロナ禍に会えていなかった皆さんとも会えて一安心。

ダウンタウンでは初めて 「GCM」 ことグランドセントラルマーケットに突入。 これまで全く入る機会がなかったのだけど、 ここは楽しい! 食のエネルギーに溢れかえって、 所狭しとファーストフード店がひしめく姿に皆で目移りしまくり。 結局メキシカンをチョイスして、 これが大正解。 辛くて毛穴が開いたけれど、 フレッシュで本気なタコスを久々に食べれてご満悦。 おすすめです。

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LAと言えば、 6月に訪れた際には、 帰国当日ギリギリで大谷さんを観に行った。 搭乗時間から逆算して最終回までは観れない。 ヒットを一本でも拝めればと思って来たのだけれど、 珍しく三振が続いて皆諦めモードに。 敢えなく出発予定時間は過ぎて帰り支度をするも、 「次の打席まで観よう」 という清水さんの鶴の一声で観戦延長。 こちらはいつでも席を立てるよう荷物を抱えながらエンゼルスの攻撃、 第一打席は大谷。 第一球、 ファール。 第二球、 カンッ!!! オッー!?

打球は物凄いスピードでスタンドへ一直線。 同時にド派手な花火がドンドン! 巨大モニターにはHOME RUN! の文字が激しく点滅。 ウォー! キャー! アー! が入り混じった轟音のなか、 全員満面の笑顔で大興奮のまま駐車場へ疾走。 清水さん (清水慶三) の流石の読みに救われた。 見逃していたら一生後悔するシーンでした。 もちろん、 帰国後はその時の写真を周りに見せての自慢大会。 「見てみて、打球が線になって映ってるでしょ!」 自分が打った訳でもないのに得意満面。 それにしても、 気持ちよかった。 あんなことがあるんだなあと、 今思い出しても嘘みたい。 大谷さんありがとう。

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TOKURO AOYAGI 青柳 徳郎

NEPENTHES ディレクター。 1970年生まれ。 東京都出身。