シャッターを押す
街をフラフラと歩き、トラック電車に飛び乗り、別の駅へ行ったり来たり。
たくさんある丘を電車に乗って越え、その後、バスに乗り換え、気づけばそこはヨーロッパ最西端。
観光客の声から逃げるように別の岬に行けば、そこには誰もいなく波だけが岸にぶつかっていました。
インターネットをサーフしても感じない、生な感触が、旅をすると得られます。 目的がなくても、その場の匂いや感触は鮮明に写り,思わずシャッターを押してしまいます。 寒かったり暑かったり、怖かったり楽しかったり,その場の状況を伝え映すように。 その場に向かい、人と接し、面倒な事に遭遇して嫌な気持ちになって、お酒なんかを飲んだり。 普段は教会には行かないくせに、さっと入った教会で圧倒的な力を感じたり。
旅に向かい,その場に溢れる空気を感じる事は,今、凄く大切な気がします。 情報はいつまでたっても情報ですが、体験は自分と向かい合う時間をくれ、考えさせてくれます。
ふとそんな旅がしたいなあと思い、書きなぐっています。
時期は回って、きっとそんな旅がまたすぐにできると思っています。
その時には、ふとした事に気分を高揚させ,ファインダーをのぞき,シャッターを押したいです。
山田陽