Alfargo’s Market Place in New York
Alfargo’sって聞いた事あるでしょうか。では、Hyper Hyperは?
初めてロンドンを訪れた91年、最も衝撃を受けた一つがHyper Hyperでした。当時のロンドンは、今現在と逆でウェストサイドが盛り上がっていた時代。Kensington High street あたりを中心に当時のイケてる若者(自分もその一人と思っていた)が集まっていたのが、言わずとしれたケンジントンマーケット。
そして通りを挟んだ反対側にあったのが、Hyper Hyper。フリーマーケットみたいなものだが、Hyper Hyper は、そのデザイナーバージョン。お金は無いが、若くて、エネルギーがいっぱいな、情熱的な洋服デザイナーや、クリエイターがたくさん集まっていた。
日本で生まれ育って、海外に憧れて、アメリカに住み出したばかりの自分が初めてロンドンに行ってショックを受けたのが、これだった。英語もままならず、イギリス英語が自分が日頃耳にするアメリカ英語とあまりにも違って、フランス語にさえ聞こえていた頃。見るものが全て面白くて、丸一日そこに居たと思う。
アメリカ人と違って、少なくとも僕にはロンドンの人たちが優しかったというのも大きい。どうやって仲良くなったのか覚えてないが、多くの出展者たちからいろいろな話を聞いたし、その友達がまた別の友達を紹介してくれて、あれよあれよと知り合いが増えたのが自分でも信じられなかった。
彼らは自分の好きな事を信じて一生懸命それに向かって頑張っているのが、とてもカッコ良かったし、その情熱に打たれて感動もした。自分は何者でもないのに、ただその場所、その瞬間に存在できてることだけでも嬉しかった。同じ空気を吸ってるだけで、仲間になったような錯覚さえあった。
何だろなあ、あの時に感じたものが、ずっと自分の心のどこかに残っていて、その後の自分の人生にめちゃくちゃ大きな影響を与えてくれたと思う。子供の頃に、夢中になって遊んで、時間を忘れてしまった時の感じに近いかもな。
そんな記憶を思い出させてくれたのが、先日たまたま出かけて行ったNYのフリーマーケット、 Alfargo’s です。
Alfargo’s はパンデミック直後の22年あたりから、クラシックなメンズファッション好きの若者数名が中心になって立ち上げた、ファッションコミュニティー。最初はイーストビレッジのストリート脇の空きスペースで、持ち寄りの古着やらをスワップミート的に始めた様です。
今では、クラシックなメンズシャツやジャケット、ヴィンテージも含めて、若いデザイナーたちや、ディーラーが集まって創り上げたフリーマーケットイベントに成長。中心にいるファウンダーたちは、その世代のリーダー的な若者たちで、そのブレーンには、 僕の友人の子息も参加している。僕自身も先週たまたま知ったばかり。内容を調べてるうちに、急に思い出したのが先述の Hyper Hyper 。もしかしたら Alfargo’s は、今の若者には、僕の時代のHyper Hyper かもしれないと感じた。
先週末の金曜、土曜に最新のイベントがウィリアムズバーグのホテル中庭であるというので、久々に出かけてきました。実は若い年代の人たちが集まると聞いて、かなり二の足を踏みました。こんなジジイが入って行っても良いものかどうか。
同年代の友人も今回特別参加してると聞いて、やっと重い腰を上げて見に行ってきました。場所はウィリアムズバーグブリッジのふもとにある今人気のホテル MOXY。
いやあ、若い人たちがいっぱい。久々にこんな人だかりのイベントに来ました。ファウンダーたちと、その友人たち、つながりのある人、無い人も皆一緒に盛り上がってる現場はやはりものすごい熱気。
商品を出してるベンダーたちや、そこに集まるお客さんたち、バーの人たちや、DJと、その雰囲気に圧倒されました。ちょっと居心地は悪かったけれど、そこにいる彼らの中に、昔に Hyper Hyper にたむろっていたかつての自分自身をみた気がしました。
この熱気がまた、今世代の若い人たちに連帯する時代の空気を植え付けて行くのだろうと思う。しばらく元気がないと思っていた NYは、実はこんなところでめちゃくちゃ息づいていたんだと改めて気がついた。
自分が若かった時代も、その後も、NYという街はいつも必ず何かが始まってその時代を創っていく、リードしていくんですね。これからの世代が創り出す、新しいNYのムーブメントに大いに期待できると嬉しい気持ちになりました。
出展していた、Kamakura Classics の人たちも頑張ってください。今回は本当に刺激を受けました。こんなジジイですが、残された時間で何ができるのか、改めて考えたいと思います。
ではまた次回。






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