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派手に転んで、派手に手が腫れた。入渓時に苔で滑って咄嗟に石の上に手を着き、親指の付け根を強打。前回の旭川撮影ではシューズを新調していて、いつものスパイク付きソールじゃなかったのが敗因。北海道も夏真っ盛り。強い陽射しの下、清流で手を冷やしたときの心地良さは格別だった。蝉の鳴き声が響く河原をアゲハ蝶が飛び回り、足元にはバッタが跳ねる。そんな今は想像もできないけれど、あと一ヶ月もしたら秋がやってくる。北海道の夏は短い。

春には今年も最北端へ旅をした。撮影ではないプライベートな移動。Google mapを頼りにドライブし、夜明けから日没まで気の済むまで川にいた。19時まで明るいものだから、宿に戻るのは20時過ぎ、そこから急いで片付けと食事と風呂、気絶するように22時過ぎに就寝。毎日眠さと戦いながらなんとか起き上がって、闇のなか2時半に出発。釣りをすることだけに没頭した日々を過ごし、帰京して改めて見たアラーム設定に苦笑した。起きたいのか起きたくないのか。。潔くない。でも、そうまでして遊びたい理由がここにはあって、他では代替えが効かない。やっぱり北海道はスペシャルでプレシャス。

学生が夏休みに入り梅雨が明けたこの抜群なタイミングで、『PAPER SKY』の北海道特集も発売。SOUTH2 WEST8も取材に参加させて頂いた今号、「地上で読む機内誌」というキャッチコピーの通り、ざわざわと旅情が掻き立てられる素晴らしい仕上がりです。今週中にはNEPENTHES系列各店でも販売します。是非お手元に。そして、裏表紙にもご注目。センターに写っている人影は要さん、その上流でデイパックを背負っているのはカメラマンの鈴木新。いつかの撮影合間の自由時間で、なんだか穏やかで良い時間だったので自然とシャッターを押した。気に入っていた写真だったから、こんな機会に使えて良かった。

来月から北海道でまた新しいプロジェクトが動き出す。そのワクワクを抑えるのに実は必死。やることは山積みだけど、まずは冷静に一歩ずつ。滑って転ばないよう。。

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TOKURO AOYAGI 青柳 徳郎

NEPENTHES ディレクター。1970年生まれ。東京都出身。