おはぎ、博多、ちゃんぽん、温泉
秋のお彼岸、楽しみは「おはぎ」。ジョギングしたのを言い訳に、こし餡と粒餡の両方を完食。走ってる最中に道路脇の赤い彼岸花が目について、ご先祖さまの顔より先に、仏壇のおはぎが頭に浮かんでしまうふとどき者。彼岸花はその名の通り毎年きっちりお彼岸の時期に花を咲かす。その生真面目さを見習って、自分もきっちりおはぎを食べる。
お彼岸を過ぎると朝晩の風が冷たくなって、夏はもう遠い思い出。それと同時に秋の物欲/洒落欲がムクムクと首をもたげて、色々試着をしては鏡を見るという時間が増える。出張が増えてるから楽なトラックスーツも新調しておきたいし、今年はなんとなくダウンは休んでロングのコートを着たい。それに合わせるパンツはコレで、靴はアレ。店頭では全ブランドかなりのラインナップが揃っているから、これがなかなかの大仕事。でも、ここでやっておかないとシーズン途中で間違いなく後悔するのでしっかりチェック。新作を着た鏡の中の自分はブラッシュアップされて見えるけど、中身の方は現状維持で精一杯なのが悲しい。
夏のビッグイベントNEPENTHES HAKATA10周年からも、あっという間に一ヶ月が経過。頼もしいスタッフ達のお陰で、短い滞在ながら顧客の皆様の笑顔をたくさん見ることができて幸せでした。同じNEPENTHESでも、お客様との関係性は地方によって大きく違って、お客様の雰囲気も店それぞれ。博多には博多のスタイルがあり、その個性を見るのが楽しい。
「フイナム」さんがNEPENTHES HAKATAの特集記事をアップしてくれています。開店当初から10年間店頭でお客様に接してきた松本店長と、ウィメンズ須藤ディレクターがインタビューに答えています。パーティの模様や店舗の雰囲気も合わせて、下のリンクから是非お楽しみください。

博多滞在では定石のはしご酒。二日酔い気味の頭で向かった先は平尾の「味のかつえだ」。お目当てはチャンポン。とんかつ屋さんなのにチャンポン。博多なのにうどんでもラーメンでもなくチャンポン。
そのチャンポンは長崎のとは少し違って、タンメンのような野菜の滋味が後を引く衝撃の美味しさ。とんかつも非常にハイクオリティなのに、店内のほとんどとのお客さんがチャンポンを食べている光景が不思議なとんかつ屋さん。店員のお姉さん曰く、とんかつに添える千切りに使うキャベツの余剰分で何かできないか、ということから生まれたアイデアメニューだそう。

一緒に行った人達の大満足な様子を見ていると、でしょう〜でしょう〜と嬉しくなって、なんとその翌日も二日連続で凸撃。店員さんも笑ってた。『NEPENTHES in print』 の博多10周年記念号、NEPENTHES(独断の偏愛的)シティガイドでも是非紹介したかったのですが、取材タイミング的にNG。「麺道はなもこし」さんに次いで、福岡に行ったら必ず寄りたい大好きなお店です。

プライベートでは、この夏も北アルプス黒部川を拠点とした旅へ。上流部と下流部に分けて二度、幸い天気にも恵まれて忘れ難い体験ができた。二度目の道中に泊めてもらったある山小屋の温泉が素晴らしく、小屋全体の鄙びた佇まいや、酔って顔を赤らめた湯治客の様子から思い出されたのが、漫画家つげ義春の温泉もの。(井伏鱒二 + つげ義春 )÷ 2 といった味わい深い雰囲気のなか心地よく癒された。
東京に戻ってすぐさま向かったのが古本屋。実家に行って探すのも億劫なので、近くの大型古本屋に行けば何かあるだろうと、つげ義春作品を求めて行ってみるとあるある!何冊かまとめて手に取り、ついでに釣り本コーナーを覗くと好きなフライフィッシャー岩井渓一郎の水生昆虫本を発見、しかもなぜか同コーナーに水泳本『美しいクロール』が紛れ込んでいた。まるで私が来るのを待ち構えていたかような品揃えに感動しながら、全てを購入して意気揚々と帰宅。

熱い風呂に入り温泉気分を出して、さあ読むぞとつげ作品のページを開いて「???」。ページのいたる所に落書きが。子供がふざけて書いたのだろうと思って追ってみると、住所だったり記号だったり、人名だったり製品名だったり、誰が何のために書いたのか、謎解きのようで気になって仕方ない。しかも同一人物が出所の古本だったらしく、落書きが3冊に渡り無数に書かれていて執念深い。意味ありげな割に意味不明で、読者の想像力が試される。シュールレアリズムな作風で知られるつげ義春作品。その落書きをシュールに仕上げるなんてなかなかニクい。
明後日からは、つげワールドと真逆なカリフォルニアLAへ。また新しいプロジェクトが始まります。


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