高いところから失礼します。

8月恒例の鈴木大器 x SOUTH2 WEST8 コラボ的な遠征が、今年も無事敢行された。東京より10度近く低い十勝の自然で過ごした幸せな日々。今年は大器さんも好調で良い魚を連発。ばりばり撮影してきたので、機会をみて後日まとめて発表します。

やっと証拠写真を撮れたこのポスター。なぜかこのポスターは、飛行機からターミネルビルへのいわゆるボーディングブリッジでしか見かけたことがない。皆怖い顔で急ぎ足の場所だから、これまで写真を撮るために立ち止まることはなかったが、今回は身内の人数が多かったので、ここぞとばかりに隙を見て撮影に成功。

時任三郎さんじゃないのかよっ!?
真田さんには何の恨みもないが、この気持ちを分かってくれる山田太一チルドレンと共有したい。きっと40代の多くの人たちが同じツッコミをこの通路でしていることだろう。あえて、この難解なキャスティングをしてしまう勇気に乾杯。

ということで、お盆は長崎へ。温度は東京と同じでも、日差しが何倍も強烈。空はどこまでも青く、そそり立つ入道雲が夏らしい。紫外線をたくさん浴びるからか、夜はすぐ瞼が重くなる。海を臨む高台にある遠藤周作記念館に、遠藤周作のこんな言葉が展示されていた。

「私の愛用した品々に ーー たとえば私の文房具、眼鏡、原稿用紙に ーー それにたいする私の愛着や思いがいつまでもしみこんでいると思ったほうが、生きているうえでどんなに深みがあるかわからない。愛していた死者が使っていた物品にも彼等の執着や人生の一片がしみついていると思ったほうが、それを冷たく拒絶する合理主義よりも、どんなに暖か味があるか、わからない。」 
「愛用品にしみこむ思い」『心の航海図』
芦澤一洋さんの『アウトドア・ものローグ』にも通じる哲学。まったく同感であります。

山口県で行方不明になっていた2歳のお子さん。見つかって本当に良かった。一緒に出かけたおじいちゃん、いなくなったのを知った両親、そして迷子の子供。それぞれがどんな思いかを想像して、いたたまれない気持ちになっていたが、ボランティアのお父さんのお陰で、晴れ晴れとした気分になった。ありがたい。インタビュアーへの返答のなかで、お父さんは「人の命は重たい。高齢者、若い人、幼い子だとかに関係なく、一つの命というのは、その人しか持っていない命だ」と言っていたのが印象的だった。

昨日は終戦記念日。73年前の昨日、そんな「その人しか持っていない一つの命」が、日本だけで300万以上も無くなった挙句、戦争が終わった。今ではまったく想像できない世の中が、つい70年前には確かにここに存在していた。この原稿を書いてるオフィスがある青山通り近くも瓦礫の山。渋谷区は空襲で77%が焼失。でも、そこから復興してしまうのだから人間は強い。先人には頭が上がりません。全世界の英霊が安らかでありますように。

名画。物語が、絵が、のんさんの声が素晴らしい。

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TOKURO AOYAGI 青柳 徳郎

NEPENTHES ディレクター。 1970年生まれ。 東京都出身。