靴を眺める

日々変わる状況への対応で目が回り、気分はもう戦争(©︎矢作俊彦)。そんななかでもNEPETHES各ブランドの来季に向けたサンプル制作は進んでいて、東京/NY共にデザインチームの気持ちは前のめり。叩き上げで長年サバイブしてきただけに、皆さすがにメンタルが強くてスタミナもあって頼もしい。

自分もあれやこれやと目の前の問題にもがきなら、コロナ後のアイデアを着々と進めていて、毎日海外の担当者とメールのやりとりが続いている。彼らはテレワークに慣れていて、そのレスポンスの早さに煽られる。プロジェクトは客観的に見てもかなりインパクトのあるコラボレーション。お互いのオーディエンスにきっと喜んでもらえるはず。そのためにも今はグッと辛抱の時。いつもの日常を取り戻すその日まで、刀を研ぎ続けよう。

コロナ騒ぎで集中力を欠いているようでなぜか読書や音楽鑑賞が続かず、家では釣り道具の整理と靴磨きに結構な時間を割いた。状況的に外に出るときは自転車かランニングなので、今は出番がない革靴が無意味にピカピカ。何か手を動かしている方が落ち着くのかもしれない。

周りにはこんなときだから『アウトブレイク』(1995年)を観るといいよと勧めるんだけど、誰も観てくれない。オフィスの部下の二人も一ヶ月くらい経とうというのに無反応。悲しい。当時、エボラ出血熱についてのリチャード・プレストンのノンフィクション『ホット・ゾーン』(もの凄く面白い)で強烈なボディブローを貰い、この映画で完全にノックアウトされた。ダスティン・ホフマン、レネ・ルッソ、モーガン・フリーマン、ドナルド・サザーランドなどオールスター・キャストで、娯楽要素もあって知的好奇心も満たされる名作。正しく怖がる為にも是非。

話は変わって、いつも美しい写真とエディトリアルデザインで、ハイセンスなライフスタイル誌『mark』に、TENKARA SESSIONを特集して頂いた。

https://www.nepenthes.co.jp/topics/article-848/

この旅では自分も真剣に竿を振っていて、たまたま自分の毛バリを魚が咥えてくれた瞬間に、野生の勘で居合わせたアキラが決定的瞬間を激写。図らずも誌面に少しは貢献できました。「Stay home」で溜まりに溜まっているアウトドアへの欲求が、少しは緩和されるはず。オンラインで購入できるので是非お買い求めください。本日発売です!

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TOKURO AOYAGI 青柳 徳郎

NEPENTHES ディレクター。 1970年生まれ。 東京都出身。