マジ神

新しい広辞苑が発売になった。買おうか買うまいか少し悩む。「いらっと」「ちゃらい」「卒乳」「勝負服」なんかの言葉が新しく追加されたというから、その説明を読んでみたい。「ディスる」「バズる」や「マジ神」などは入らないのだろうかなどと考えていた週末、まさに「マジ神」と思えるニュースが飛び込んできた。

ブラジリアン柔術の世界三大大会の一つであるヨーロピアン柔術選手権がリスボンで開催され、日本の岩崎正寛選手(カルペディエム所属)がライト級で準優勝したのだ。ライト級というのは76キロ以下。これまでも多くの日本人黒帯が世界の頂に挑戦してきたが、ほとんどが57キロや64キロ、70キロ級の軽量級。世界的にはライト級の上のミドル級が神の階級と言われることも多いが、世界を相手に体格的に優位であることが少ない日本人にとって、ライト級というのは一際壁が高く、あの戦場で戦って結果を出すというのは正真正銘「マジ神」なのだ。今後も日本から彼のような選手が出てくる保証はなく、 今年の活躍に刮目したい。 詳しくはこちらを。

そういえば去年、柔道の元オリンピック選手が柔術デビューして2大会連続2階級制覇、みたいな記事が出ていたが、あれはちょっと誤解を招く報道だった。彼が出ていたのは青帯のカテゴリーで、しかも30歳以上のマスターの部だ。柔術は青帯の上に紫帯、茶帯、黒帯があり、バリバリの現役が一番を決めるのはもちろん黒帯アダルトの部(30歳以上であってもアダルトの部に出ることは可能)。簡単に言うと、サラリーマンで柔術初めて二年みたいな人も出るようなカテゴリーで試合をした訳で、正直なんだか「いらっと」した。

嬉しい話が横道にすれてしまったので、柔術でおめでたい話をもう一つ。 NEPENTHESでも多くの仕事を一緒にしてきた石毛倫太郎が黒帯になりました。たくさん練習したくて、道場の近くに引っ越してしまったカメラマン。黒帯はやっぱりかっこいい。おめでとう。

©小林正義さん

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TOKURO AOYAGI 青柳 徳郎

NEPENTHES ディレクター。1970年生まれ。東京都出身。