プリンテッドマター

スタイリスト田中隆行、カメラマン石毛倫太郎、アートディレクター菅谷幸夫という布陣が手掛けたREMIX『as usual』がついに完結。2月から長い期間をかけて、ドイツからやってきた若者たちと作り上げた三部作だ。そして今回はREMIXとしては初めて、ZINEとして紙に印刷したものも店頭で限定発売される。

回を追うごとに被写体との距離感が近くなって、その着こなしもさらにリアリティを増していった。複数のモデルに即興的に服を合わせ、その姿を自然体のままに撮影する、言葉にするのは簡単だけれど、それを上手くやるのは至難の技。チームの力量がないと取れない手法だ。最終回となる今作は仲間とのショートトリップを記録写真として封じ込めたような塩梅。特筆すべきは、それがファッションストーリーとしても成立していること。なんでもないスナップのまとまりのようで、実は写真の並びがとても気持ち良い。同じような仕事をしている身として、ページをめくる度に分かるなあと感じる部分が幾つも。インスタグラムとの連動や最終的に印刷物になるというアイデアも含めて、REMIXの新たな可能性を模索してくれた3人に、この場を借りて心から感謝。モチベーションを感じてもらえる素材であり続けられるよう、NEPENTHESは服屋の仕事をコツコツと積み重ねます。

REMIX ZINE 『as usual』は、札幌、東京、大阪、博多、NYのNEPENTHES系列各店にて限定200部の販売。タイトルもクレジットも、文字が何ひとつないビジュアルブック。ご自宅の蔵書のひとつに是非。

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TOKURO AOYAGI 青柳 徳郎

NEPENTHES ディレクター。1970年生まれ。東京都出身。