#73

30~40代は慣らし運転。
50代からが本番。

休憩のつもりでアクセスしたYoutube。
クリックしたら最後、そこから3時間強。

様々なアーティストとのトークセッションもあるんだけど
その中で語っていたのが冒頭の言葉。
玉置浩二さんの若き頃の歌を聴いてみる。

全然ちがう。すべてちがう。
若き頃もちろん素晴らしいのだけど
50代の玉置さんの歌は、ぜんぜんちがう。

どうしてこんなにいい顔で、話をするように歌えるんだろう。
どうしてこんなに声が「鳴る」んだろう。
ブルースの時代に生まれたアコースティックギターみたいに。
涙がぜんぜん止まらない。

僕ももうこの年だからさ、歌をうまく歌える方法は知ってるんだよ。
でもさ、僕はまだまだ感動できるから、僕の歌はもっとよくなるんだよね。
僕は今でも自分の歌に泣きそうになるのをこらえながら歌ってる。
それがさ、みんなに伝わってると思うんだよね。

50代の尊敬する先輩、松浦弥太郎さん。

感動できる人。
感動したことを覚えている人。
感動の栞(しおり)をたくさん持っている人は
それを頼りにしていいものをつくることができる。

弥太郎さんが話してくれた言葉がずっと心に残っている。

玉置浩二さんの歌、松浦弥太郎さんの文章。
50代の偉大な先輩が持っている、感動の栞。

30~40代は慣らし運転。
50代からが本番。

50代になった自分は
どれだけの感動の栞を持っていることができるだろう。

松浦弥太郎さんにお声がけいただき
ユニクロの新たなメディアをつくりました。

LifeWear Story 100

ユニクロがつくる「普通の服」。
スポットライトを浴びることは少ないないけれど
快適で、丈夫で、上質な「普通の服」。
「普通の服」に宿るユニクロの人格と姿勢。
見つめ続けることで、ユニクロがうたう「LifeWear」が見えてくる。

弥太郎さんがLifeWearにまつわるストーリーを紡ぎ
僕はLifeWearに内包されるファンクションを書く。

清潔に、端正に、それでいて感動があるような文章を書けるように。
まだまだ勉強の日々。 

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A.D.O 亜童

A.D.O 亜童

フリーランスの編集者、ライター、ディレクターとして雑誌やWEB、広告、映像のディレクションをつとめる。昨年、自身のクリエイティブ・カンパニー「E inc.」を設立。新たなコミュニケーションを模索中。人生一度きり、の思いを掲げ、自らのお尻を叩きながら前へ前へ。鹿児島出身、目黒区在住。
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Instagram :@adoman1978