#71

そこに暮らす理由はいろいろある。
たとえば

揚げたてサクサクのカツにみずみずしいトマトをトッピングして
玉ねぎとひき肉がとろけた優しいカレーが食べられるお店があったり

食後のコーヒーを飲みにフラフラ歩いていたら
青空市場で野菜を売るように本が並べられていて
お代は買う人の善意にお任せだったり

いつもと違う道を行ってみようと路地に入ったら
愛しきスモールビルヂングとアロエに出会ったり

道端で偶然フォトグラファーの松本直也に出くわして
「そういえば」と彼の写真がバックプリントされた
ロンTEEを頂いてしまったり

くっさいスコッチ飲みながら
スティーリー・ダン聴いて考えごとしてみたりできる
大好きなバーがあったり

オーティス・レディング聴いてとても気分がいい朝を迎えることができる
モーニングが美味しい喫茶店があったり

頭と心をぐるぐるさせてくれる友人が開いた個展が開催されるギャラリーがあったりするからだ。

暮らす家でいうならば

朝焼けと夕焼けがみえる最高な窓があって
富士山をぼんやり眺めながら地球の表情を定点観測できたり

西日に照らされた今じゃぼくの身長を追い越してしまった植物の
緑をしばらく眺めてみたり

寒い日はくまと一緒にでぬくぬくできるベッドがあったりするからだと思う。

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A.D.O 亜童

A.D.O 亜童

フリーランスの編集者、ライター、ディレクターとして雑誌やWEB、広告、映像のディレクションをつとめる。昨年、自身のクリエイティブ・カンパニー「E inc.」を設立。新たなコミュニケーションを模索中。人生一度きり、の思いを掲げ、自らのお尻を叩きながら前へ前へ。鹿児島出身、目黒区在住。
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