#66

「ミレニアル世代」という言葉を初めて聞いた。

特徴は下記。

・1980~2000年頃生まれ。
・FacebookやTwitterなどSNSのアカウントを1つは持っている。
・多くの人が「セルフィ」の意味を知っている。
・情報はネットで効率的に摂取→新聞などは手に取らない
・となるとテレビでニュースなども観ない。
・もしかしたらテレビさえも持っていないかも。
・固定電話は役に立たないので携帯電話だけ。
・極めて若いうちからインターネットに慣れ親しんできた「デジタルネイティヴ」。
・他人の言うことはそのまま信用できず「ググる」。
・自由な発想を持っていて、異性間にとどまらない愛の形が
 世の中に良い影響をもたらすと考えている。
・ネットでさまざまな価値に触れる機会が多いせいか
 特定の政治的組織との強いつながりを持たない。
・「社会を変える」大きなミッションへ挑戦する機会に選ばれ
 そこに貢献する「使命感」や「特別感」を感じている。

などなど。

アメリカでは人口比率のトップ8000万人が
この「ミレニアル世代」なのだとか。
若く、リベラルな思想を持ったこのミレニアル世代が
これから世界を変えていく可能性に満ち溢れている、と。

なんだかうれしいなと思った。

ゆとりだの悟りだのヘタレだのモヤシだの言われているけど
こんな側面を持っている世代が中心になってくるのは
まったくもって楽しいことじゃないかと。

ミレニアル世代はしばし、私主義(ナルシスト)的に
自信過剰世代でもあるらしい。
よって、他人を信用しない上に、忠誠心も低い調査結果もあるらしい。

否定的な目で見ればいくらでも何かしら出てくるかもしれないけど
じゃあこれまでの上の世代にだってそれぞれ特徴はあって
いろんな側面があるのだから、全然アリだ。

善き習慣や価値観もある。
捨てなければならない習慣や秩序もある。
あらゆることに対応できるように
寛容であるべきだなとも思う。

そうそう、昨晩たまたま久しぶりに観たテレビ番組のコーナーで
「あなたは10億円あったら仕事やめますか?」という街頭インタビューがあって
とても面白かった。

ちなみに10億円というのは年収2000万で50年生きられる額らしい。

団塊と言われるおじさん 「すぐ辞める。しんどい」
団塊ジュニアぐらいのおじさん 「辞めない。仕事は男のロマン」

「全額寄付するし、仕事は当然辞めない」

そう話したのが25歳の保育士女子。「ミレニアル世代」だった。
ルックスはギャル。街のどこにでもいそうな女の子。
「世界には本当に貧しい国がある。私はそんな国に全額寄付します」
学生の頃、その子はボランティアで世界中を回っていたのだそうだ。
デカフレームサングラスの奥にある目は本気だった。

アシスタント(26歳)に聞いてみた。
「仕事は辞めないです。寄付も考えます」
近くの女子(28歳)に聞いてみた。
「仕事は辞めない。全額寄付する。昔からそう思ってる」

衝撃の一致だ。
先に書いたミレニアル世代の最後の項に見事、当てはまる。

このミレニアル世代は20年の幅があるから
さらにマインドが細分化されていくんだろう。
下は17歳。デジタルをデジタルと認識することなく手足の1つのように扱う。
信じられない表現を飄々をやってのけるだろう。
どこぞで見たフルCGの映画を作っちゃったのも確か高校生?だったような。。。

マーケティングやペルソナが云々など日々考えている自分にとっては
とても参考になる話だったし
世の中が健やかに楽しくなっていくような気がして清々しかった。

ちなみに先の10億円の話。

自分の答えはこうだ。
「10億円は貯金したり資産運用(笑)。仕事は辞めない。好きでやってるから」

1978年生まれ。名前は石野亜童。
「ミレニアル世代」に2年足りない、「型落ち」モデルです。

ミレニアル世代ではないあなたも、マインドがどれぐらいミレニアルか
ちょっとやってみるのも面白いかもしれません。
英語ですが、どうぞ。

http://www.pewresearch.org/quiz/how-millennial-are-you/

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A.D.O 亜童

A.D.O 亜童

フリーランスの編集者、ライター、ディレクターとして雑誌やWEB、広告、映像のディレクションをつとめる。昨年、自身のクリエイティブ・カンパニー「E inc.」を設立。新たなコミュニケーションを模索中。人生一度きり、の思いを掲げ、自らのお尻を叩きながら前へ前へ。鹿児島出身、目黒区在住。
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Instagram :@adoman1978