#1 ネペンテ「ス」

コラムなはずなのに中身がブログのようになっちゃうことが多くて
これじゃいかんと思い無理やり自らにテーマを課すことにしました。
「しりとり式」にて始めてみます。

♯1。
最初のお題はやっぱり「ネペンテス」にしようかな。

もう10年近く前になるのかな。
「20代、30代、40代・・・
こんなに幅広い年代から支持されているブランドってないと思う」
みんなに知らせたい、がきっかけだった。

当時お仕事させて頂いていた雑誌Boonへ企画を持ち込み
全8Pの『ネペンテス イズ ビューティフル』というページを作った。
真っ赤なバックグラウンドに流木で組み上げた巨大なウッドチェア。
そこに鎮座するはツリーハウスビルダーの小林さん。
こちらを静かに見つめている裁ち落としのトビラから始まる。

企画は世代切りで構成。
20、30代それぞれのスタイリストに「ネペンテスとは?」をテーマに
世界観をオーダー。
さらに20~40代のクリエイターの方々にお話を伺う。
ご登場頂いたのはそれはそれは錚々たるメンツ。
各年代、色んな角度から浮き上がるネペンテスの魅力。
最後に社長の清水さんと当時プレスの片庭氏へインタビューを敢行。

伝えることの難しさやページが完成した時の喜び
編集という仕事の楽しさと責任を再認識させてもらった、自分にとって大切な企画。
あっぷあっぷ手汗びっしょりで走り回ったのを覚えてる。
「あのページ見たよ」って言われるたびに誇らしさと感謝でいっぱいになってたな。

取材中に知り、余りのかっこよさに衝撃を受けた
エンジニアドガーメンツのシャンブレーシャツとファティーグパンツの合わせは
今でも自分のユニフォーム。

ある日、SSP徳郎さんから突然のお電話。
清水さんから直々にご指名いただき
ここネペンテスのWEBにてコラムを書かせて頂くことになった。

「ニューヨークのセントラルパークで亜童の歌を聴いたんだけど、しびれたよ」
ゴハンをご一緒したときに
清水さんからかけて頂いた言葉が忘れられん。

流行と退廃がめまぐるしく繰り返される世の中で
情熱を注ぎ、同じ歩幅で進む。
あくまでも自分のペースで。
世間が振り向こうがそっぽ向こうが
あくまでも自分の目と心が正しいと感じたものを信じる。

やがて皆はその姿勢にシビれ、共感し、リスペクトする。

「口数は少ないんだけど、やっぱどう考えてもかっこいい」
ネペンテスには、そんな人格を感じている。

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A.D.O 亜童

A.D.O 亜童

フリーランスの編集者、ライター、ディレクターとして雑誌やWEB、広告、映像のディレクションをつとめる。昨年、自身のクリエイティブ・カンパニー「E inc.」を設立。新たなコミュニケーションを模索中。人生一度きり、の思いを掲げ、自らのお尻を叩きながら前へ前へ。鹿児島出身、目黒区在住。
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Instagram :@adoman1978