NYオフィスのすぐ隣には、縫製工場がある。
その工場は、NYオフィスがロングアイランドへ移転するタイミングで、一緒にマンハッタンから引っ越してきた。同じビルの1フロアーを仲良くシェアしながら、今も〈ENGINEERED GARMENTS〉の服を日々縫ってくれていて、現地を訪れたときも、まさにその真っ最中。
コンセプチュアルで一筋縄ではいかない服を作っているからこそ、目が行き届くこの環境は理想的。ご存知のとおり、現在のアメリカでは服も靴もバッグも、国内の生産工場が減り続けている。だからこそ、その存在価値は年々増すばかり。
以前、(鈴木)大器さんが、アメリカの服について、Tシャツやジーンズを例に、「ビジョン」という言葉で話してくれました。色が落ちる、縮む、捻れる、普通に考えたら不完全とされるところに価値がある。良い素材、良い縫製で、より完璧なものを目指す。そういった一般的な服の価値観を壊した、他のどの国ともまったく違う価値観。アメリカの服の良さは、その唯一無二の「ビジョン」にあるのだと。
たとえ高級なメゾンブランドを着ていても、長年履いてきた一本のジーンズの方を大事と思える。今でこそ世間に受け入れられているこの感覚も、改めて考えたら、実に不思議なロジック。そして、今や世界中どのブランドでも、Tシャツとジーンズを作っている。
1999年以来、〈ENGINEERED GARMENTS〉はNYで服を作り続けている。それは、単なるアメリカ製への盲目的な憧れや、旧き良きアメリカへのノスタルジーからじゃなくて、その「ビジョン」を現代に表現して、更新し続けようとしているのだと思います。大きな節目を経験し、第二章を迎えたこれからのEGがとても楽しみです。
NY滞在後半には、ちょうど滞在日程が被っていたスタイリスト長谷川昭雄がオフィスに遊びにきて、ついでに少し打ち合わせも。彼が作っている雑誌『CAHLUMN』は、かれこれもう7号目だそう。毎号エネルギーが漲っていて、眩しい。。うちも見習わねば。
弊社が発行しているバイリンガル誌『NEPENTHES in print』の編集チームも、ちょうど先日校了を迎え、最新号を印刷中。今回は久々のスナップ特集「PORTRAITS IN STYLE」。
今週末から、代官山蔦屋書店さんで発売記念フェアーが開催され、カメラマン山田陽による撮影イベントも予定してます。東京の皆さん、奮ってご参加ください。詳しくは、Instagramプロフィール画面のピン留め投稿をご覧ください。
青柳徳郎 / Tokuro Aoyagi
NEPENTHES Director / President
映画『愛し合ってるかい?』で、清志郎さんを拝んでご満悦。今月の楽しみは、43年ぶりのリメイク『RYUJI 竜二』公開(サブスク配信もなかったオリジナル版も、なんと新宿を皮切りに順次全国上映が決定したそう)。








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