That beautiful beautiful my beach
NYは今、急ピッチで復旧しています。
僕のアパートのあるロワーイーストサイドは、4日間の停電、そしてインターネットも電話の通信が切れ、暖房が止まったくらいで、冷蔵庫が心配だったほかは特別問題はありませんでした。 各方面から心配してくださった友人、知人の皆さん、本当にありがとうございました。事務所はミッドタウンだったおかげで、停電すらなく、まるで何もなかったかのようです。今日は滞っていた地下鉄も動き出しました。 ただ、通信が途絶えていたおかげで、実際のハリケーンの被害を今日まであまり理解できていませんでした。NJの海岸線、そしてロングアイランドのビーチ、とりわけ僕らが毎週のように通ったロングビーチ、昔に通ったロッカウェイ、波の大きい時に出かけていった ブリージィポイント。これらの慣れ親しんできたNYのビーチが壊滅に近い被害を受けたのをさっき知りました。
反対側のジェッティに変な流れがあって、はまってボードを破壊したこともありました。
はしゃぎ過ぎて、調子に乗り、新しいボードのフィンで足と手首を12針も縫った事もありました。
ローカルに意地悪されて気落ちしたこともありました。
波乗りを始めたばかりのど素人の時から、ずっと、ずっとこのビーチに通い続けてきました。
夏の暑い時も、冬の凍える時も、風雨のぼこぼこの波の時も、まるで湖のように波の無い時も。
あの暖かい水が出るトイレ。
ヘッドがいつも壊れるシャワー。
通い続けて、やっと、やっとローカルの人たちもほぼ皆顔なじみになり、ようやく、すこしづつ自分の波乗りができるようになってきたばかり。 あの全てがもう無くなってしまっていた。 いろいろな事を教わった、たくさんの楽しみを貰った、いつも癒してくれた、あのビーチが酷い事になっている。 バルバドスよりも、コスタリカよりも、ハワイよりも僕には大事な、美しい、本当に美しいあのビーチが。 もう気持ちが動揺していてどうしようもありません。
こんな時に何とかしたい。
何とか、何か恩返しがしたいと今、考えています。
大好きな、大好きなあのビーチのために。