真夏開幕

全国四都市で開催された 「TACOMA FUJI RECORDS」 ポップアップストアは、 最終札幌での巡回を終え、 無事大盛況のうちに閉幕。 ご来場いただいた皆様に、 心から感謝いたします。 ありがとうございました。

3年ぶりに開催された真夏のビッグイベント。 前回を踏まえて、 今回のスペシャルアイテムはかなり増量して準備したつもりだったのだけど、 またもやそれを上回る反響をいただいてしまい正直たじろいだ。 こればかりは予想するのが本当に難しい。 ポップアップストアの開催を一番喜んだのは、 各店のスタッフだったのかも。 主催の渡辺君は閉店後も皆に引っ張りだこで、 疲労困憊の模様。 今週は大人しく養生してもらい、 打ち上げは来週にしよう。

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西田尚美さんが出演を直談判したと聞いて、 舞台 『鎌塚氏、羽を伸ばす』 を観に下北沢本田劇場へ。 鎌塚氏シリーズといえば、 倉持裕さん作・演出により長年続く人気舞台。 キャストには手練れの役者が名を連ね、 全国7都市での公演が決定。 期待度は否応なしに鰻のぼりで、 開演の二時間も前に下北沢に着いてしまった。 ゆっくり昼食とカフェインを採って整えてから、 準備万端いざ観劇。 冷んやりと心地よい空気の会場が暗転し、 主演の三宅弘城さんが登場した途端一気に引き込まれ、 気がつけば拍手喝采のエンディング。 まるで白昼夢のようだった。

それぞれに個性のベクトルが違う役者が、 絶妙な塩梅で絡み合うコメディ劇。 三宅さんは初見だったけれど、 ただそこにいるだけでなんだか可笑しく、 ファンになった。 『半沢直樹』での鉄の女から、 『LIFE!』 の振り切ったコントまで、 何を演じてもしっくりきてしまう西田さんは、 今回も 「撮り鉄の貴婦人」 という無茶苦茶な設定を見事に演じきっていて素晴らしかった。 ネタバレになるのであまり触れられないのが心苦しいですが、 他の役者の皆さんはもちろん、 美術も素敵で、 幾度も見せてくれる舞台転換がこちらを飽きさせない。 真夏の舞台、 良いものです。 東京公演は8月7日まで。 間違いなく良い時間を過ごせます。

もう一つ、 良いもの観たと思えたのが、 NETFLIXで公開している韓国チェジュ島を舞台としたオムニバスドラマ 『私たちのブルース』 。 余韻がありすぎて、 御託を並べるのは憚れる。 作者の価値観にとても共感できた。 この作品を好きな人とは、 すぐ友達になれる気がします。 出てくる食事がいちいち美味しそうで、 しばらくは韓国料理に偏り、 韓国カルチャーにも一気に親近感が。 ちょうど良いことに、 なんとチェジュ島にはNEPENTHES商品の取扱いショップもあるのだった。。 エ カゴシポヨ (行きたい)。

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TOKURO AOYAGI 青柳 徳郎

NEPENTHES ディレクター。 1970年生まれ。 東京都出身。