#68

『マヨネーズの瓶と二杯のコーヒー』の話を教えてもらった。

(引用)
哲学の授業が始まる前に、1人の教授があるものを持って教壇に立った。
授業が始まると、彼は黙ったまま、非常に大きな空のマヨネーズの瓶(海外でマヨネーズは瓶で売られていることが多い)を手に取り、その中に「ゴルフボール」を一杯になるまで詰め込みました。

そして彼は生徒たちに「この瓶は一杯ですか?」と尋ねました。

生徒たちは「一杯だ」と答えました。

次に教授は「小石」の入った箱を取り出し、それらを瓶に注ぎ込みました。彼は瓶を軽く振り、小石はゴルフボールの間にある隙間を埋めていきました。

彼はまた生徒たちに「この瓶は一杯ですか?」と尋ねました。

生徒たちは再び「一杯だ」と答えました。

次に教授は「砂」の入った箱を取り出し、それらを瓶へ注ぎ込みました。その砂は予想通り、ビンの中のすき間を埋めました。

彼は再び生徒たちに「この瓶は一杯ですか?」と尋ね、学生たちはみんな「はい」と答えました。

次に教授はテーブルの下から「2つのカップに入ったコーヒー」を取りだし、砂と砂のすき間を埋めるようにそのコーヒーを瓶へ注ぎ込んでいきました。

生徒たちは笑いました。

「さて」

教授のこの言葉に、生徒たちの笑いが止まりました。

「この瓶は、あなたの「人生」を表していることに気がついて欲しい。ゴルフボールは人生の中で最も大切なもの。あなたの家族、子ども、健康、友人、情熱など重要なものを表しています。たとえ他のすべてを失っても、これら大切なものが残れば、あなたの人生は満ち足りたものであるでしょう」

「小石はそのほかの物、たとえば、仕事、家、車など。」

「砂は、他の小さなものを表します。もし、あなたが初めに「砂」で瓶をいっぱいにしてしまったら、小石やゴルフボールを入れるスペースがなくなってしまいます。これは人生と同じで、もしあなたが些細なことに、全ての時間とエネルギーを費やしてしまったら、あなたは決して大切なものを手にすることができません」

「あなたの人生における大切なものに気をかけてください。子どもと遊びなさい。健康診断を受けなさい。パートナーと食事に行きなさい。掃除や物の片付けなんかは、いつでもできるのだから」

「人生におけるあなたの「ゴルフボール」を大切にしなさい。優先順位をつけるのです。ほかのものは全て単なる「砂」です」

すると1人の生徒が手を挙げ、「では、コーヒーは何を表しているのですか?」と質問をした。

教授は笑いながら「よくぞ聞いてくれた」と言い、

「これは人生がどんなに手一杯に見えても “友達と一緒にコーヒーを楽しむ時間はいつもある” ということを表しています。」と答えました。
(引用終わり)

自分の意識とか意思とはまったく別のところで「きっかけ」は生まれる。
ひとの人生は宇宙につながっていて、神様が見つめていて。
そんな感覚があるし、それは事実だと思う。

この『マヨネーズの瓶と二杯のコーヒー』の話をしてくれた人もそうだし
お声がけいただいて作りあげた『特集:芦澤一洋。~芦澤一洋を知っているか?~』もそう。
https://www.nepenthes.co.jp/lifestyle/22/ls22.html
「たいせつなことを忘れてないか?」

お金持ちになったらとか、これがうまくいったら、とかいつも考えて突っ走ってるんだけど次々にやりたいことは生まれてくるし、お金持ちにはほど遠いし気がつけば2016年も終わったし、あとちょっとで40歳になっちゃうし。

親父が死んで2年。
あんなに元気だった親父が死んで2年。

人生は本当に短い。

「たいせつなことを忘れてないか?」

与えてもらったきっかけを理解していながらなおざりにしていないか。
眼前の状況を言い訳にしていないか。
短い人生、望んだものすべてが手に入るわけじゃない。

「たいせつなことを忘れてないか?」

この言葉を胸に、2017年を始めたい。
目を通してくれて、ありがとうございます。

心からの笑顔がいっぱい溢れる1年でありますように。

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A.D.O 亜童

A.D.O 亜童

フリーランスの編集者、ライター、ディレクターとして雑誌やWEB、広告、映像のディレクションをつとめる。昨年、自身のクリエイティブ・カンパニー「E inc.」を設立。新たなコミュニケーションを模索中。人生一度きり、の思いを掲げ、自らのお尻を叩きながら前へ前へ。鹿児島出身、目黒区在住。
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