#41
今年はいつになく空を見上げることが多かったんじゃないか。
時間に追い越されていることに気がづいて
必死に追いついては追い越そうとしたけれど
結局今年はそれが叶わなかったように思う。
それでも心から素敵だと思えることはたくさんあったし
たいせつな出会いもあった。
たくさんの人にたくさん助けてもらった。
ぽっかり穴があいてひゅうひゅう言ってるときもあったけど
大きく気づかせてもらえる機会もいただいた。
ちいさな歩みも始めた。
背中がまんまるくなって
体がこわばるとき
ふっと背筋を伸ばして息を大きく吸い込んで目線を上にやると
いつでもいるのは空だった。
そっから眺めれば
鼻くそみたいにちいさな存在の自分だって
志や願いみたいなもんはあるんだよと
そんなときは笑うのだ。
心ん中のひだひだを波打たせて生きるのだと。
ただ今年はなんのタイミングだったか忘れたけど
「あ、おれはいつか死ぬのだな」と思ったな。
毎年呪文のように言っているけれど
人生は一度きり。一度きりなのだ。
今年もコラムを読んでいただいてありがとうございました。
感謝しています。
来年も感謝を忘れずに。
たくさんの心からの笑顔が生まれますように。