今年も毎年恒例のパブでの年明けでした。
大晦日は夜の7時くらいからパブに入り込み、テーブルを確保する。
ただ、年明けまで4時間もあり、どのようにこの4時間を過ごすかが毎年のテーマです。飲みながらお話をするだけでも時間はすぐに経つのですが、何人かがカードゲームをもってきたので、何年かぶりのUNOにみんな盛り上がりました。ちなみにイギリスではUNOはそんなに流行らなかったそうです。日本はあんなに流行ったのに。流行ったのか良くわかりませんが、私はよくUNOをしていた。
カードゲームにも飽きたころ、友達が、これクリスマスプレゼントに僕の弟からもらったんだよね、と鞄から出してきたのが、エリザベス女王のジグソーパズル。クリスマスプレゼントととして頂くアイテムとしても面白いし、大晦日にするゲームとしても面白い。だけど、新年まであと1時間半。ジグソーパズルの絵が女王様なだけに12時までに仕上げないといけないような、変な使命感に駆られて必死に頑張ったけどピースが小さくて結構難しかった。そして12時の時点で出来上がったのは女王の顔だけ。
カウントダウンも終わり、私達は次の日に向けて今年はパブに長居することもなく、そそくさと帰宅しました。その理由が新年一日から、友達と一泊でスパのホテルにでかけることになっていたからです。去年に友達の誕生日にプレゼントをしたのですが、もちろん私も行きたかったので、結局プレゼントは「私」付きの一泊旅行で、そこが喜ばれるところか、残念がられる所かはわかりませんが、前者である事を願い、私も行くのだから、もちろん良い所に行きたい。そしていろいろ検索したところ、イギリスのバースにあるロイヤルクレゼントホテルが良さそうだったので、ここに決定。
新年から旅行ってとっても素敵というか、パーフェクトな新年のスタート。バースの町も初めてで、小旅行も久しぶりだったのですごく楽しみでした。ロンドンから電車で1時間30分ほどで、バースに到着。バースの町はローマ帝国時代の建築が残っていて、そのなかでもローマ風呂が一番有名。今でも自然の温泉が湧き出ていて、なんだか日本の温泉を思い出しました。ということは、遠い昔はお風呂の文化があったのに、どうして消えてしまったのだろう。日本ほどにあちらこちらで温泉が湧き出る国ではないから、日本ほどにお風呂文化が無いのか...イギリスの友達はみんな日本のお風呂が一番だといいます。私もそう思う。
ロイヤルクレゼントホテルは、天然の温泉はないものの、温水プールに、お風呂に、サウナ、スチームサウナとそろっており、顔、体のマッサージもしてくれます。さっそく、チェックインを終えて、スパに直行。3時間ほどスパでゆっくりしてから、夕食。残念ながらホテルのレストランが満席で、街のレストランに行こうかと思ったけど、せっかく体が温まったのに、また外出することで、体が冷えるのが、いやだという理由から、結局ルームサービスを頼んだ。なんてだらだらした正月なんだろう。正月だからいいか、というのが私達の口癖でした。笑
次の日は朝ご飯を食べて、ちょっとだけバースの街を観光して、またスパに戻り、そのあと、一時間のマッサージをしてもらい、バスローブを着たままでランチをする。これがよかった。外国で、あの日本の旅館みたく、浴衣とスリッパで何処にでも行けるというあのシステムがあまりないので、とっても嬉しかった。ランチの後はまたスパに戻って、ひと風呂浴びて、髪の毛だけ乾かして、化粧もせず、ロンドン行きの電車に乗りました。素晴らしいお正月だった。
この素晴らしい建物ロイヤルクレゼントはジョージアン時代に建てられたものの中でも代表するイギリスの歴史的建築物のリストにも入っている建物。1767から1774年にかけて建築家のジョン&bullヤング親子によって建てられた建物です。お天気はもちろん雨が降ったり、日が射したりと天候が5分ごとに変わるようなお天気で、真っ黒な重たい雲がクレゼントを後ろから覆うようなドラマティックな景色は、まるで映画のセットのようなイギリス独特の景色でした。今まで行ったイギリスの都市のなかで、バースが一番奇麗な街だと思ったほど、ここは観光する価値のある街です。
宮迫 亜矢 AYA MIYASAKO
1998年渡英。
ロンドンを拠点にフットワーク軽く世界を飛び回り、ホーム&
アクセサリー
デザインの分野でディレクター、コーディネーターとして活躍中。京都出身。