またクリスマスの時期がやってきました。今年はアメリカでサンクスギビングを体験できたのとイギリスでのクリスマスと、とってもフェスティブな年末を過ごしております。基本的に今年は秋から冬にかけては去年に比べるとそんなに寒くもなく、しかも2週間ロスで天気の良い毎日を過ごしたので、寒くて暗い、そして寂しい冬の感覚があまり無いのですが、先週からだんだん冬らしくなってきて、街にはクリスマスデコレーション、イルミネーションがキラキラして、ロンドンは本格的にクリスマスシーズンを思わせる街並になってきました。ロスでもクリスマスデコレーションやツリーをみかけたけど、お天気が良すぎて、やはりクリスマスは冬のものだという感覚が頭にあるので、夏のクリスマスがあまりしっくりこなかった。
話はかわり、先日友達とチゲ鍋を食べた後に場所移動でタクシーをつかまえようとしたんだけど金曜日の夜と
クリスマス前でロンドンの夜はなかなかタクシーがつかまらない。歩くのも少し距離はあるし、寒いし結局ロンドンの中心にたくさんいる、あの自転車タクシーに乗る事になった。あんな自転車タクシーなんかに誰が乗るんだ、なんてずっと思っていた私、乗っている人をみると、鼻で笑っていた私が、なんと初自転車タクシーに乗った。1.5キロくらいの距離を3人で、10ポンドの金額で交渉して乗せてくれることになった。もちろん実際乗ってみるととても楽しかった。同じ道を何度も自分で自転車をこいで通ったことがある道なのに、景色も見慣れているはずなのに、何故こんなに楽しいのか。みんなでワイワイ、キャキャー言いながらクリスマスデコレーションのトンネルをピューーーット走り抜けて、10分くらいの道のりだったけど、満足だった。でもタクシーとして普段使用するにはやっぱり高いし、スピードも遅いから、それを理解した上でタクシーと自転車タクシーを使いこなすのも悪くないと思ったくらいでした。
サンクスギビングの日、友達はサーフィンをして、サーフィンをしないグループは、奇麗なズマビーチを歩いた。犬を散歩している人たち、サーフィンをしている人達とのんびりした優雅な日だった。ロンドンのクリスマスといえば、ビーチも無ければ海もないので、みんな家の中に閉じこもり、食べて、テレビをみて一日を過ごす。それはそれで良いんだけど、この違いにとても驚いた。そしてビーチの帰りにサンクスギビングの七面鳥を食べるためにレストランに向かって車を走らせました。ウェストハリウッドのメルローズ通りを通りかかった時に、Siglo Modernoというお店を見つけた。さすがにその日は閉まっていたので、別の日に行ってみた。
広いお店、兼ショールームにはたくさんのとってもきれいなアンティークの家具がならんでいた。そしてお店の奥の壁に掛けられた、タペストリーに目が引かれた。お店の人に聞いたら、なんでも60年代のアンティークタペストリーだという。確かに60年代の香りがするこのタペストリー、Edith Zimmerという女性の作品だと教えてくれました。
私はてっきり、とっても有名なタペストリーアーティストで、インターネットで検索するとたくさんの作品が出てくるだろうなと思いながら、彼女の他の作品をみるのが楽しみだったんだけど、検索して出て来た作品は5つほどだったので、驚いた。どれもすごく素敵だったけど、 Siglo Modernoにあったものがやっぱり一番よかった。タペストリーというと伝統的なイメージのものしか思い浮かばないから、こういう凹凸のあるカラフルで、たくさんの種類のマテリアルを使ったデザイン性の高いタペストリーはとってもめずらしかった。だけど、この女性もっとたくさんのタペストリーを作っていたら、一流のタペストリーアーティストになっていただろうな~と思います。他にもお店には、ロスの大きなお家に似合って映画に出てくるような、豪華なアンテーィク家具がたくさん並んでいました。オーナーのJorge自身もデザイナーで、彼の作品もお店に列んでいて、とっても素敵なお店なので是非ロスに行った時は立ち寄って下さい。
さてさて、今年も最後の原稿となりました。先週は友達のお家の大きなクリスマスツリーをワインを飲みながらみんなで飾り付けし、ロンドン街と共に私自身も益々クリスマス気分になってきました。アメリカでサンクスギビングを過ごし、七面鳥を食べて、クリスマスはイギリスでまた七面鳥を食べてお正月は日本でおせち料理を、と言いたいところですが、残念ながらお正月はイギリスなので、イギリスでお雑煮でも食べたいと思います。
ちなみに最後の写真はクリスマスらしくMistletoeが大きな木のあちこちに育っている写真です。
みなさん今年も一年ありがとうございました。
来年も宜しくお願い致します。
それでは、Wishing you a very Merry Christmas and a Happy New Year!
宮迫 亜矢 AYA MIYASAKO
1998年渡英。
ロンドンを拠点にフットワーク軽く世界を飛び回り、ホーム&
アクセサリー
デザインの分野でディレクター、コーディネーターとして活躍中。京都出身。