PARIS, LAX
1月は大所帯でのパリ出張。 バイヤーの方々に向けて、 来シーズンのコレクションを一足早くお披露目しました。 時期は世界中から関係者が集まるパリのファッションウィーク。 コロナ禍の影響で、 NEPENTHESとしては実に4年ぶりの出展。 幸い現地には以前の賑わいが戻っており、 連日バイヤーの皆さんと久々の再会を喜び合う、 笑顔の多い遠征となりました。
出張が大所帯になると何をするにも大変。 ホテルはもちろん、 毎日の食事も数ヶ月前に予約を済ませておかねばならず、 全員が乗れるタクシーを呼ぶだけで一苦労。 海外出展は大量のサンプルの移動手配もなかなかにテクニカルで、 経験値がものを言う文字通りの大仕事。 でもその分の達成感はあって、 準備中は億劫になる瞬間が無きにしも非ずなのだけど、 毎回現地に立ちさえすれば気持ちは晴々として、 ある種のカタルシス。
ホテルに到着したその足で向かったのは、 パリなのにHarry’s New York Bar。 夕食前のひとときを清水さん大器さんと。 ヨーロッパの夕方に自分が決まって頼むのはスプリッツ。 イタリアのヴェニスの友人が教えてくれたアペリティーボの代表的なカクテル。 日本では意外と知られてないけれど、 何しろこの半透明なオレンジ色が好きで、 ほろ苦い甘さに旅の疲れも癒やされる。 夜は行列でごった返すほどの人気店なので、 夕暮れ時の人もまばらな時間帯がベスト。 長い時間が 作り上げた店内の雰囲気はヨーロッパならでは。 なかなか真似できない。
来シーズンリリースとなる新ブランド 「SHIDEN」 のプロモーションのため、 このブランドのディレクターでもあるスタイリストの服部昌孝も現地で合流。 一緒にパリにいるのがなんだかとっても新鮮。 服部はびっくりするくらい仕事に真面目で献身的。 そこにパッションもあるのが素晴らしい。 いつも感謝です。 おつかれさまでした。
パリから戻った後は、 またまたLA。 あいにくの豪雨続きの最終日、 温めてきたプロジェクトにようやく目処がついた頃、 ゆっくりと太陽が顔を出した。 やっぱりLAはこうじゃなくちゃ。 連日の報道の通り、 現地は 「オオタニサン」 で大盛り上がり。 こんなに誰からも絶賛される日本人て、 あまり記憶にないかも。 LAX空港へ向かう前、 理由もなく久しぶりに舞い降りたヴェニスビーチ。 脳内に流れてきたのはボン・ジョヴィの 「It’s my life」。 なかやまきんに君の姿なきマッスルビーチで、 清水さんと 「パワー!」 をキメた。