続ロンドンログ

実はロンドン出店を記念して、『NEPENTHES in print』ロンドン特集号の制作も決定。今回のロンドン出張はその取材も兼ねていて、久々にレンタカーでぐるぐると市内を回った。ハンドルも車線も日本と同じなので、ロンドンはとても運転しやすい。霧の都には珍しく、滞在中はほぼ晴天でドライブ日和。これまでも撮影で雨に降られたことがほとんどなく、天気については怖いくらいツイている。

カメラマンは、以前からロンドンで撮影したいと手を挙げてくれていた山田陽にNYから来てもらった。仕事はやりたい人がやるのが一番。せっかくなので、表紙から最終ページまで陽の写真で構成した一冊にする予定。編集は神楽坂からやってきた井上泰佑。ファッションストーリー/インタビュー/グルメなどなど、極NEPENTHES的な切り口でお届けするロンドン特集。東京で桜が満開の頃には発売します。ぜひご覧ください。

なによりも、パリ前からロンドン終了まで、風邪をひかずにミッションを終えたことが嬉しい。風邪は本当に厄介な仕事の敵。でも、うがいに手洗い、マスク/マヌカハニー/ヨーグルト/青汁/インフルエンザ予防注射という鉄壁の守りで、若干予防疲れ。しばらくは無防備でいたいと思ってたら、戻った日本で今度は花粉が絶好調。戦いは終わらない。

ロンドンの街にも細い運河(キャナル)が流れている。船には水上生活者が暮らしている。

ロンドンは博物館もやばい。過去に収集された世界の重要文化財を見て、何をか思わん。

レイアウトしすぎて一瞬分からないけど、よく見れば一つひとつが美しい蜂鳥。

生きてて欲しかったドードー。

日本の根付(ねつけ)のコレクションも素晴らしかった。
一見してギョ魚っとテンションが上がったランチュウ(背ビレの無い金魚)。

一番好きだったのがこれ。
口とエラに紐が通されてる様子を見ると、鮭らしきトラウト(鱒)の干物を模したものと思われる根付。所どころに金の装飾がされていて、身を削いだ部分が半透明の鉱石を使って表現されている。

粋だなあ。欲しいなあ。良いなあ。良いトラウト。。トラウト。。。。
だんだんと根付の背景にある壁紙が川の流れに見えてきた。。気付けばオフィスには森の香りが充満し、フロアに流れる水勢が脚に心地良い。これは釣りという不治の病い。特効薬が開発されるまでは、患者自ら川に立つしかないのだ。

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TOKURO AOYAGI 青柳 徳郎

NEPENTHES ディレクター。 1970年生まれ。 東京都出身。