Director's Note

by TOKURO AOYAGI

:Do it right – Do the right thing

DON TOLIVERが満を持してリリースした新曲『Do it right』。MUSIC VIDEO公開と同時に再生ボタンをクリックすると、すぐ全身に鳥肌が立った。気付いたファンはどのくらいいるだろう。DONがまとっている真っ赤なスーツは、NEEDLESがDONのために制作したカスタムオーダースーツ。画作り、衣装、美術、小道具、すべてが想像を遥かに超える仕上がり。こういう刺激は仕事のガソリン。ハイオク満タンで、どこまでも行けそうな気分。

大ヒット曲『LEMONADE』の大合唱がすごい一体感。来年は日本でのライブもあるかも!? のようなので、ますます楽しみ。

ありがたいことに、そんな嬉しいガソリン給油の機会は普段の生活のなかにもよくあって、先日も青山通りで、大きな花束を持った女子が颯爽と歩いているのをよく見たら、ハイヒールの上はNEEDLESのHDパンツにモヘアセーター。陽が差した冬の街にキラキラと輝いていて、思わず手を合わせて拝むところでした。

ようやく寒くなってきて、食事の方も冬モード。ひさびさに皆で暖かいものでも食べようとランチへ出かけた。並んで歩いていたら、横で喋っていたはずの須藤由美さんが、スッと前に走り出した。道端で急にしゃがみ込んだ女性に駆け寄って、「水を買ってきてあげようか」と背中に手を置いて声をかける。どうやら貧血気味で具合が悪くなり、立っていられなくなったらしい。女性をバス停のベンチに誘導して事なきをを得たが、あんな刹那の躊躇ない動きは、なかなかできるものじゃない。

以前、須藤さんからある目の不自由な男性の話を聞いたのを思い出した。その男性と知り合ったのは数年前。ある朝の出勤時、駅前に佇む男性が手に白杖(はくじょう)を持っていることに気が付いた。須藤さんはその横に歩み寄り、「お手伝いしましょうか?」と声を掛け、彼を誘導した。その日以来、その男性を駅で見かける度に腕を貸し、肘を持ってもらって誘導し続け、今もなおそれを続けている。彼女にとっては当たり前のことをしてるだけなのだろうけれど、これもなかなかできるものじゃない。

“Do The Right Thing” – 正しいことをする、ってのはこういうことなのだろうと思う。人の弱さに寄り添える、どこまでも心優しい人間なのは、彼女を近くで日々観察(?)していてもよく分かる、と書いていて若干むず痒くなってきたので、この辺で止めとこう。

さて、そんな須藤さんがディレクターを務める、NEPENTHES WOMAN。現在、東京の店舗で人材を募集中です。RHODOLIRION での活動やインスタグラムなどを通じて、彼女に興味を持っているアナタ。迷う必要はありません。 “Do it right” – このチャンスを逃さず、即行動あるのみです。ちなみに、メンズも東京の店舗のみ募集中です。

NEPENTHES 正社員募集のご案内

いよいよ年末感が漂うなか、店頭ではニットやアウター類が人気。今年はなんと、先月に続いて師走までも、各ブランドからスペシャルアイテムのリリースが続きます。これまたなかなかできるものじゃあございません。。一番の注目は、NEEDLESのNEPENTHES別注カプセルコレクション。清水さん自身が個人的に一番気に入っている柄という「星柄」が、さまざまなマテリアルとアイテムで登場します。リリース情報公開までは、こちらのインタビューで今シーズンのレビューを。

BEHIND THE SCENES – NEEDLES 2002 FALL WINTER

D note 1208

2022.12.10

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TOKURO AOYAGI 青柳 徳郎

NEPENTHES ディレクター。 1970年生まれ。 東京都出身。
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