足の指のカタチをした靴下が苦手です。
指が太いから履きづらいのもあるけれどなにより右は右用、左は左用と決まっていることに緊張を感じるのです。
靴下はごっそり洗濯機に放り込んでそのまま乾燥。終わったらそれらをまとめて衣装ボックスの靴下入れに突っ込む。その中から適当に丈と色が合っているものをピックして履く。それがいつもの靴下の履き方。
でも指のカタチをしたタイプは無理です。適当に選んだものが右同士のペアだったらアウト。いつもの靴下たちなら、丈が違ったり、最悪色が違ったりしてもなんとかなります(靴を脱ぐ機会がその日になければやり過ごせます)が、指のカタチが違ったらそれはもうどうしようもないのです。
とっさに出口を出たとして。
何も考えず歩き出すとしたら、みなさんどちらに進みますか?
僕は左へGOします。
例えば、電車のドアが開きます。電車を降りて歩き出すのですが行きたい改札出口の方向が決まっているにも関わらず左方向にさっさと歩いてしまいしばらくしてから気付いて正しい方向へ戻るようなことがしょっちゅうあります。
これって人の習性として何かしらあるようで、ちょっと曖昧にしか覚えていませんが、背後を取られ追いつめられた人間は、突き当たりをとっさに左にまがる!と仮定。左側には透明の壁を、右側にはなにもなし、つまり右に曲がれば逃げられるわけです。みたいな実験をTVでしていました。追いつめられた出川哲朗氏は、ダッシュで突き当たりへ向かい、その角をけっこうなスピードで左へ。待ち構える透明の壁に激突。壁には大量のよだれを残して。
みなさん右、左どちらから?
靴下をはくときは?パンツに足を入れるときは?靴を履くときは?
僕は上の全ての場合において、左からです。験を担ぐようにそれは毎日きっちりそうしているように思います。何が起こるわけでも、過去に何かトラウマがあるわけでもありませんが、なんだかそうしなきゃいけないような変なこだわりがあります。
女の子と歩く時は?カウンターに並んでお酒飲んだりするときは?
僕は右側に自分が居る方が落ち着きます。「わたし右側がいいんだけど」って最初に言われると“この人とは仲良くなるのに時間がかかるかもしれない”
とまで思ったりするときもあります(笑)
そうそう、左利きの人は大変かもしれませんね。
両親とも左利きなのですが、僕ら兄弟は右利きです。左利きの方がかっこいいです。昔からちょっとした憧れがありました。左投げ左打ち。左で字を書く時の独特のストローク。でも僕らが生きている世界は、よく眺めてみると右利きを中心につくられていますね。駅の改札、エレベーターのボタン、自販機のおつり取り出し口。。。あと、握手を左ですると失礼、って思われますもんね。
口では「みぎみぎみぎ!」って言っているのに、指差しているのは迷いなく左、って人に少なくとも4人は会ったんだった。その人たちはなぜか全員、血液型がB型(笑)そこにはなにか、血と脳の秘密が隠されているのでしょうか(笑)
右と左のことをつらつらと考えた世間はお盆休みの昨今です。
そして、写真は本文と全くなんの脈絡もございません。。。
パリで買って来た鉛製の自転車フィギュアと、ライブのギャラ袋が縁起よすぎてうれしかったことと、もつ焼き屋さんの内装がシャンデリアと墨文字メニューのカオスだったのと、もっぱらコカコーラゼロばかり飲んでいることを写したものです。
亜童 A.D.O
フリーランスの編集者、ライター、ディレクターとして雑誌やWEB、広告、映像のディレクションをつとめる。雑誌『THE DAY』(三栄書房刊)のクリエイティブディレクターとしても活動中。人生一度きり、の思いを掲げ、自らのお尻を叩きながら前へ前へ。
鹿児島出身、目黒区在住。
http://thedaymag.jp/