iPhoneのアルバムに見上げるような空の写真は一つもない。
気づけば地面の写真ばかり。
ようするに下ばかり見て歩いているんだなあと気づく。
地面には色んなものが落ちていて、
しわくちゃになった何かの包み紙だったり、
煙草の吸い殻だったり、
平らにつぶされたコーラの空き缶だったりする。
そんな写真ばかり増えていく。
12月も半分ほど過ぎるころに、
滅多に雨など降らないというロサンゼルスで2日も雨の日を過ごしたけれど、
雨上がりの空から降り注ぐ強い光には、なんというか、
「なんとかなるよ、」
と言われているような感じがした。
新しい年が背後から強い鼻息で待ちかまえているのに見ぬふりをして、
目の前の宿題を一つずつ片づけようと思う。