ベルリンという街をもう少し知りたくて、計画したはずの旅だったけれど、そのついでにパリへ行く用事ができて(つくったのだけれど)一泊でパリへ。
パリに住む友人を訪ねた10年前の旅行以来。
あの時はずいぶん若かったなあとあれこれを思い出す。
ベルリンのテーゲル空港発のフライトは7時。まだ薄暗い。
はじめの光は薄いピンク。こんな色のワンピースがあったら欲しいなあと思った。
お気に入りの本屋の壁。
雨で濡れて光るポンヌフ。
そういえばジュリエット・ビノシュが大好きだった。
これでもかと予定をつめこんだ一泊旅行を満喫して、
最後に寄ったデパートで見つけた香水に
「ベルリンの少女」という名前がつけられていて、
それはこれからまたベルリンへ戻る私をひどく惹きつけた。
赤い色をしたその香水を身にまとう時には
今度の旅をきっと思い出せるような気がして、
少し高価な品だったけれど買うことにした。