仕事 家事 育児 時々川。
友達とはずいぶん会っていない。
時々川、というのは午前中で終った日曜日の撮影の後、
夫が川へ行こうと連れ出してくれた川のこと。
生まれて初めて川へ飛び込んだ。
水がピリピリと冷たくて、
ぼんっと飛んで落ちたところにはどこまでも底がなくて、
必死で水面に上がろうと手足をばたばたして光の中へ戻った。
ああ、そうだ、宿題がまだ残っていた。
なのに私は突然訪れた夏休みのニオイにすっかりやられてしまって、
早起きした分の眠気に抗うこともせず、
うっかりそのまま眠ってしまったのだった。
一瞬おとずれた夏の時。
気づけば朝晩は涼しくなっていて、
タオルケットを剥いでしまう二人の男子のお腹へとそっとかけなおす。
外から聞こえるのに耳を向けると蝉から鈴虫へバトンが渡っていた。
あ、いってしまったな、と思う。
明日には真冬の気候の地に行く私。
セーターや厚手の靴下をひっぱりだして、ちょっと汗をかいた。