パパはね。。今年もバレンタインデーが待ち遠しかったよ。キミの誕生日だし、キミがパパに手作りチョコをくれるからね。去年より形がキレイになったね。
パパは若い頃はバレンタインデーが好きじゃなかったな。モテなかったからチョコをもらった覚えはほとんどないね。。下校の時に下駄箱を開けたら。。とか妄想はしていたけどね。笑 現実はチョコのように甘くなかったね。
キミがバレンタインデーに生まれて、それからパパにとってのバレンタインデーの意味が変わった。キミが生まれたこと、そして生きていることに感謝する日になったよ。
キミもいつかパパ以外の誰かに手作りチョコを渡すのかなぁ?その頃はパパには義理チョコになってしまうのか?いつまでも本命でいたいなぁ。。
このブログが本になることはこないだ書いたよね。その準備がいろいろと忙しいよ。掲載する写真を選んだりね。最初から読み返してみた。はぁ、、恥ずかしいね。笑
こんなただの親バカなパパが書いたしょーもない文章を本にして良いのかな?笑 印税はすべてパパがボランティアとして活動している施設に寄付するよ。だからちゃんと売れてくれないとね。
パパはね。。顔も名前も全部出してプライベートなことまで書いている。たまーに、「どうなの?」って思うこともある。でも、あえてそうしているんだ。病気の子供を持つ人達の為に書いているからね。リアルでないと意味がないんだ。全部正直に書いてきた。ちょっとは笑ってもらえたかな?笑ってもらえるとパパはうれしい。
初対面の人にも「ブログ読んでますよ!」と言ってもらえる時があるよ。「あ、ありがとうございます。。」と答えるけど内心「うわー勘弁してくれー」とか思ってるよ。でも、もうそんなこと言ってられないね。沢山の方々に手に取ってもらえる本になるといいね。
ちゃんと本屋さんで売られるからね。出版社の方も頑張ってくれたよ。しっかりと作ってくださった本だよ。「雑」な仕事じゃ伝わらない。ほら、新宿御苑に残ってたこの雪だるま。雑だね。。苦笑 キミのテンションも上がらないね
これこれ!これは良いね!良い顔しているし、なんか作った人のことを考えちゃうね。楽しみながら作ったのが伝わってくるね。
もちろんこの雪だるまはもう無くなっているね。顔も体も溶けてしまって目・鼻・口になっていた木の枝が芝生の上に転がってるだろうね。
雪だるまが溶けて無くなることは分かってる。だからパパが写真で残してあげたよ。もしも、無くならない、変わらないものがあるのならばそれは写真にする必要がないんじゃないかな。
きっと、世界中のみんなも毎日が雪だるまなんだよ。毎日作って、毎日溶けてく。同じ雪だるまは作れない。キミも雪だるま。溶ける前に写真で残すよ。
さて、パパはこれを北海道のホテルのロビーで書いてる。そろそろPCを閉じてスキーしているキミを撮影しにゲレンデに向かうよ。きっと寒いんだろうな。。パパが雪だるまになりそう。。
書籍化決定!
このコラムから初の書籍が誕生します。
ご期待ください。
ある格闘家の戦いの記録。
いまを残したいというただそれだけの、
でもとても切実な祈り。
日々の小さな幸せは、
実は奇跡の連続なのだと気づかせてくれる。
写真家・川内倫子
「3回手術すれば生きられます」。娘が誕生した翌日、聞かされたのはそんな言葉でした———。
格闘家として身体を酷使してきた父が、心臓疾患を持つ娘との日々を綴った人気ブログ「パパはね。。」を書籍化。軽やかな文体の中に見え隠れする、生と死の脆さ、命のたくましさ、母娘の強さが、著者自身の撮影による瑞々しい写真とともに心を打ちます。
木村伊兵衛写真賞受賞写真家、川内倫子氏も絶賛。