パパはね。。寒いところがあまり好きではないよ。だから冬に北海道に行くのはパパのアイデアじゃなかったんだよ。でもママがどうしてもパウダースノーでスノボしたいって言うからさ。。
キミをスキースクールに入れてみた。こうやって、ちびっ子達がスノーモービルでゲレンデまで運ばれていくのが可笑しかったね。パパは遠くからレッスン風景を見ていたよ。初めてのスキーだからね。難しいよね。何度も何度も転んでたね。
パパはね。。ウィンタースポーツに全く興味が無かった。ママのスノボに付き合ってスキー場に来たことは何度かあったんだけど、パパは今まで一度もスキーやスノボをやらなかった。寒そうだし、怪我も怖いからね。怪我をすると道場のみんなに迷惑をかけてしまうからね。それにスノボが上手なママに教えられるのが嫌だったんだよね。笑
パパはね。。スキーを頑張るキミをみて気がついた!きっとキミはすぐにちゃんと滑れるようになる。そしたら、キミとママは二人並んでゲレンデを滑るようになる。その時パパは!?どうするの!ホテルの部屋で1人で読書?そんなの絶対いや!
パパは急遽スノボを始めることにした。ママの指導を素直に受けることにしたよ。
パパはね。。何度も何度も転んだよ。キミと同じだね。格闘技の「受身」がこんなところで役に立つとはね。。ボードの上に立つことさえ難しかった。ママの指導はスパルタだった。初日というのにとんでもない傾斜のところに連れて行かれた。普段の仕返しだろうか。。笑 滑るというより、転がりながら下まで降りた。涙 「初心者」っていうのはなかなか肩身の狭いものだね。笑 リフトを降りる時は毎回ドキドキだった。転んでリフトを止めたら他の人に迷惑がかかるからね。。きっと道場でも初心者の生徒さんはドキドキしているんだね。そういう気持ちがリアルに分かって良かったよ。笑
最後の日はママを上級者コースに行かせて、パパは傾斜が一番なだらかな「ファミリーゲレンデ」で練習した。笑 まわりは子供ばかりだった。リフトで上がる時にちょうどキミのスクールが上から見えた。みんなヘルメットとゴーグルしているけどすぐにキミを見つけることできたよ。1人だけコースを脱走して連れ戻されてる子供がいたから。笑 パパはリフトの上から先生に「すみません。。」って頭を下げたよ。
パパはね。。スノボの才能は無いみたいだ。でも楽しかったよ。下手クソだけど何度かキレイに滑ることができた。空を飛んでいるように感じた。頬に感じる風が気持ちよかった。キミもスキーが大好きになったみたいだね。
キミはいつまでスキーできるんだろうね?キミは現在はお薬を何も飲んでないね。どうやら、数年後にはまた前と同じ薬を毎日飲まないといけなくなるそうだよ。お薬が始まったら怪我をするような運動は控えるように言われている。お薬の副作用があるんだよ。いつかできなくなることを今やらせるのは可哀想なことかな?パパはそうは思わないな。できる時に何でも一緒にやっておこう!もうできなくなっても、「私はやったんだ」って思っていてほしいよ。
できなくなった時はまたパパと別の面白いことを探そう!
札幌では同じ病気の女の子に会ってきたね。このブログがきっかけでママ同士が連絡を取り合うようになったんだよ。美味しい北海道の海の幸を沢山ごちそうになってしまった。キミは「文通」を約束してたけどね、、まだひらがなを読むこともできないくせにね。笑
ずっと前のことだけど、検診を受けた後、病院の敷地内を歩いている時にママが呟いた。「ねえ、なんでこの世に”病気”ってあるんだろう。。」って。パパは「わからないよ。。」って言うことしかできなかった。いつまで経ってもその時のことを思い出すよ。
今でも分からないんだけど、もう分かる必要もないよ。パパが分かっていることは。。
今シーズン、あと2回北海道に行くってことくらいかな!笑
できるうちに沢山やろう。キミに病気がなかったらパパはスノボをやることもなかったと思う。キミと
一緒にゲレンデにシュプールを描きたい。表現が安っぽいね。笑 またママの特訓にも耐えてみせるよ。
パパはね。。最新のスノボギアを揃えてしまったよ!ママには「初心者のクセに!」って怒られたけどね。笑