パパはね。。いつも決断が早いんだよ。それで後から後悔することも多いんだけどね。
春になって急にキミが目を擦りはじめた。鼻水も止まらなくて夜も眠れない。まさか、、と思ったけど耳鼻科での診断は「花粉症」それもかなりの重症。
パパは今回もすぐに決断した。「花粉の無いところに行こう!避難だ!」その二日後にはキミとママは奄美大島にいたね。さすがにパパはお仕事があるので一緒には行けなかった。君たちは1ヶ月間も奄美大島にいたね。笑 パパは最後の10日間を一緒に過ごしたね。
パパは自然が大好き。特に「森」が好きだから奄美は最高だったね。ハブが怖いのでガイドさんと一緒に森の中を散策したりしたね。天然記念物の鳥も何度か見たね。「日本一大きなドングリ」を実らせると言われている大木もあったね。いつかその大きなドングリを拾いに来ようね。
フェリーに乗って加計呂麻島にも行ったね。パパは車の運転がとても苦手。特に車庫入れだね。フェリーにバックで入って、指定されたとても狭い場所に駐車せねばならないことになった。脇汗がハンパではなかったよ。絶叫しながら駐車したね。あれはもう二度とやりたくないね。帰りはママにやってもらったね。
加計呂麻島にあるガジュマルの大木を見に行ったね。パパはとても感動したよ。樹齢とか全く分からないけど、とにかく大きかった。何百年も前からここにいたんだろうね。そして、これからもずっとここに居るんだろうね。
パパはね。。加計呂麻島の一番好きなところは「どこにいっても誰もいない」ってところかな。現実感が無いほど美しいビーチにも誰もいなかったね。プライベートビーチのような感じで沢山遊んだね。
この桟橋を見逃すフォトグラファーはいない!パパはフォトグラファーではないんだけどね。笑 キミが海に落ちないかとヒヤヒヤしながら撮影したね。夢のような場所だったね。
花粉症のおかげで予定していなかった旅に出ることになったね。旅はいいよね。キミは幼稚園にも行ってないし、パパも自営業だから旅には行きやすいね。旅先ではパパの心はいつも以上にシンプルになる。パパにとって大事なものは何なのか?キミにどんな人生を送ってほしいのか。
パパにとって一番大事なのは家族。そんなことは東京にいる時も分かってる。でも、旅先だとそれを普段以上にリアルに感じることができる。誰もいないビーチに三人で座ってヤドカリを見て笑っていた時。これ以上の幸せがあるだろうか、って思ったよ。
キミには愛に満ちた楽しい人生を送ってほしい。そんなに難しいことじゃないよ。
パパはね。。たまには三人揃った写真も撮りたいなと思ってわざわざ重い三脚を持って行った。結局はあまり使わなかったね。パパのチューの圧力が強すぎてキミの顔が潰れてしまっているね。笑
多分、来年の春も花粉症だよね。。また来年も奄美に避難するか。