パパはね。。キミを撮り続けるよ。
ライフワークというのだろうか。
パパはね。。アルバムを見ながらこの夏の想い出に浸っているよ。
一緒に花火も観たね。キレイだったね。パパは花火の「音」が好きだね。
胸の奥に響くよね。
パパはね。。キミにいつまでも「自由」でいて欲しいと思っているよ。キミはイルカよりもパンダよりも、「ダンゴムシ」が好き。いいんじゃない。ずっとダンゴムシが好きな女の子でいてほしいよ。キミはアイスクリームよりも梅干が好き。渋いね。
パパはね。。休みの日にキミと遊びに行くのが大好きだよ。でもキミと遊べる場所って家の近くにはそんなに多く無いよね。お台場ばかりでごめんね。ココはなかなか面白かったね。キミとお城を作ったね。キミは門をくぐることができたけどパパには無理だった。
数字とか、文字とかまだ全然教えてないね。英語も教えてないなぁ。。パパはあまりそういうことに興味がないよ。ただキミを毎日沢山笑わせたい。それがパパ式の教育さ。
元気に歩けるようになったね。3度目の手術をする前は、10メートルくらい歩くと苦しそうに咳をしていたんだよ。だから、パパはキミが普通に歩くだけで幸せ。病院のベッドじゃなくて、おウチのベッドで眠れるだけで幸せ。いつまでもこの気持を忘れたくないね。きっと忘れない気がするよ。
パパはね。。最近は毎晩帰ってくるのが遅いね。もちろんキミは寝ている。寝室のフスマをちょっとだけ開けてベッドの上のキミを見る。じっと見る。キミのお腹が膨らんだり、へこんだりするのを見て「生きている」って確認する。そして、キミを起こさないようにそっと隣のベッドに滑り込む。キミを救ってくれたお医者さんと看護婦さんたちに「ありがとうございます」と心の中で呟いて目を閉じる。そして、朝までグッスリ寝ている。
朝はキミの「パパ、起きて」のチューで起こされる。たまに、キミに股間を踏んづけられて絶叫しながら起きることもあるけど。