パパはね。。パパはね。。本当にうれしい。手術は大成功だそうだよ。これからしばらくは集中治療室で一人ぼっちになるけど頑張ってね。
「術後2日目」
キミは「どうしてパパもママも会いに来てくれないの?」って寂しいよね。でも、それは違うんだよ。パパとママはキミが寝ている時だけに何度も会いに行ってるんだよ。寝顔を見ながら頭をナデナデしているよ。キミが起きている時にも会いたいよ。でも、きっとキミは「抱っこ、抱っこ!」って暴れてしまうだろうからね。ごめんね。しばらくは動いてはいけないんだ。ドアの向こうでキミの声が聞こえている時、パパとママは回れ右して廊下に戻ってるんだ。
夢で会えるさ。。ちょっとキザかな。キミの寝顔を見ていると看護師さんが、「麻酔が切れた時、ママ!って呼んでいましたよ」って教えてくれたんだ。ママはすごく嬉しそうだったよ。
「パパ!は?」と看護師さんに訊いてみたよ。
「いえ、ママだけでした」だって。
うーん、空気の読めない看護師さんだね。
「術後3日目」
パパはね。。今日は朝から夜までずっとキミの側にいたね。パパはどうしても我慢できなくなって泣いてしまったね。そしたらキミが「パパ泣かないで。。」って言ってくれたね。ごめんね。看護師さんに「どうぞ」とティッシュを渡されてしまったよ。
キミも沢山泣いて先生と看護師さんを困らせていたね。キミが暴れ始めると、通常の鎮静剤では効かないそうだよ。先生が特別なお薬を使って眠らせてくれたね。「麻薬の一種です」だってさ。とんだ不良娘だね。
「術後4日目」
パパはね。。今日はずーっと病院にいたよ。何度もキミに会いに行ったね。今日のキミは目が覚めていても暴れなかったね。お利口さんだったね。「パパ、手、つないで。。」って右手を出してくれたね。ありがとう。早く手をつないで公園に行きたいね。明日も朝から会いにいくね。
パパはいつまでこうしてブログを書き続けるんだろうね?書きたいことが無くなったら止めると思うよ。もしかしたら、その時はすごく幸せな時かもしれないね。戦いの日々が終わった日なのかもしれないね。キミが中学生くらいになった時に最初から全部読ませてあげるね。その頃のパパはもうお腹が出ていて、頭も禿げているかもしれないね。多分、キミは今みたいに毎日パパと遊んでもいないと思う。キミはパパのことよりアイドルグループのことを好きになっているかもしれない。キミは元気になっていて、もう心臓のことをあまり気にしていないかもしれない。きっとそうだよ。
でも、キミにはパパと一緒に戦った日々のことを知って欲しいと思うよ。パパも忘れたくない。「ただ生きていてくれればパパは何も要らない」と思ってる。この気持ちを忘れたくないんだ。だから未来のキミと自分の為にこうしてPCの前にいるんだ。
マユ。。キミが生きていてくれればパパは何も要らない。