実家にいた頃は押し入れを本棚に改造して、 そのスペースを漫画で埋め尽くしていました。 一人暮らしを始めてからも一部屋まるごと漫画部屋にしたり、 結構な冊数を持っていたんですが、 さすがに置き場所が大変になってきて。 それで今の家に引っ越したときにほとんど処分して、 電子書籍を使うようになったんです。
I used to own a large number of manga books. But at a point I realized that there was no more space in my house, so when I moved to a new place, I decided to get rid of most of them and shifted to E-books.
電子書籍を使うようになって本の置き場所問題は解決しましたが、 こうやってたくさんの漫画を目の前にすると、 やっぱりデータよりも本で所有する方がいいなって思いますね。 好きな漫画の背表紙がずらっと並んでいるのを眺めていると、 それだけで心が落ち着くというか。 ウットリしちゃいます(笑)。
With E-books, I don’t have to worry about where to put them. But seeing so many paper books like this makes me want to have them again. I feel relaxed just by looking at the spines of my favorite books.
最近は1970年代から80年代にかけての王道の少女漫画が自分の中でちょっとしたブームで。 萩尾望都さんとか、 くらもちふさこさんとか、 10代の頃に読んだ作品を読み返しています。 ただ懐かしいだけじゃなくて、 大人になった今見てもオシャレだったり、 コマ割りが斬新だったり、 いろんな発見があるんですよね。
I recently rediscovered the charms of girls’ manga classics from the 70s and 80s, including ones by Moto Hagio and Fusako Kuramochi. Those books made me not just nostalgic, but also newly find out the chic yet innovative drawing styles of the authors.
漫画との出会い方は、友人からおすすめを聞いたり、 ネットのレビューを参考にしたり、 いろいろですね。 本屋さんで見て気になったものを、 前情報なしに読んでみることも結構多いかも。 ちなみに近藤聡乃さんの 『A子さんの恋人』 は、 一巻が出たときに今回お邪魔した青山ブックセンターで見つけて買いました。
I don’t have a particular way of choosing what to read next. Sometimes I ask my friends for their recommendation, sometimes I buy one with good online reviews, and sometimes I just follow my intuition and pick one at a bookstore.
小林じんこさんの名作ラブコメ。 10代の頃にこの作品を読んで、 80年代の雰囲気やカルチャーに強い憧れを抱くようになりました。
I first read this romantic comedy in my teens and have always been fascinated by the 80s culture and style since.
くらもちふさこさんの作品には私が少女漫画に求めるものが全部あるんです。 つい最近も読み返して、 やっぱり素敵だなって思いました。
Fusako Kuramochi’s works have everything I want. I recently reread some and found them lovely as ever.
高野文子さんの作品は、 一読しただけでは全ての意味を理解できないところが好き。 “これはなんだ !?” って考えている時間が楽しい。
I always need to read Fumiko Takano’s manga a few times to fully understand it. That is part of the fun though.
たまに無性に読み返したくなる 『 コジコジ 』。 シュールな笑いの中に散りばめられた、 コジコジの哲学的なセリフが心に刺さります。
I sometimes crave to read this book again. Koji Koji’s weird yet philosophical words do resonate with me.
初めて読んだジョージ朝倉さんの作品。 中学生の私には衝撃的な内容で、 「いつかこんな激しい恋がしたい !!」 って思いました(笑)。
My first manga by George Asakura. It shocked me as a teenager and made me want to fall in passionate love.
ジョージ朝倉さんの作品では、 これも好き。 自分の高校時代の思い出と重なるような描写があったりして、 すごく記憶に残っています。
This is another favorite of mine by George Asakura. Some of the scenes remind me of my high school days.
女の子になりたい男の子と、 男の子になりたい女の子の物語。 思春期の心の揺らぎが、 志村貴子さんらしい繊細な筆致で描かれています。
This work delicately depicts the wavering emotions of adolescent girl and boy who want to be the opposite gender.
南Q太さんの魅力はリアルな心理描写。 読むと自分が過去に登場人物と同じような感情を抱いた瞬間の記憶が蘇ってくるんですよね。
I love Q-ta Minami’s realistic character description. The words and deeds trigger some similar memories of mine.
ホラー漫画家・伊藤潤二さんによる猫日記。 猫との日常がホラータッチで描かれていて、 不気味なのに面白い異色のエッセイ漫画です。
This is a cats’ diary by horror manga artist Junji Ito. His life with cats is drawn in a creepy way but the story is so fun.
コーヒーをテーマにした短編集。 豊田徹也さんは叙情的な作風が大好きなんですが、 超寡作な方で。 新作の発表を心待ちにしています。
This book consists of coffee-themed short stories. I love Toyoda’s lyrical manga and am awaiting on his new work.
新刊が出るたびにどんどん面白くなっていった近藤聡乃さんの作品。 特に昨年出た最終巻があまりにも素晴らしくて。 最後、 泣きました。
This work by Akino Kondo gets more interesting as the story goes on. The final volume is a true tear-jerker.
ほしよりこさんは画風が特徴的な作家さんですが、 セリフ回しも味わい深くて。 この作品は軽妙な関西弁の会話がとてもいいんです。
Yoriko Hoshi is best known for her unique drawing style, but I also like cultured dialogue between her characters.
セリフのない1ページ漫画をまとめたもの。 今日マチ子さんの描く青色の淡い色合いが好き。 読むとセンチメンタルな気分に浸れます。
This book compiles a series of single-page manga without any lines. I feel sentimental every time I read it.
ヤマシタトモコさんも新作が出れば必ず読む作家の一人。 『 違国日記 』 は、 出てくる人たちがみんな優しいんですよね。 そこが好き。
I buy every new manga of Tomoko Yamashita’s. For this book, all the characters are so kind and I love that.
10年くらい前にたまたま入った神戸の喫茶店に置かれていた一冊。 そんな運命的な出会い方も含めて、 私にとって忘れられない作品です。
I happened to read this book at a coffee shop in Kobe. Such fateful encounter makes it even more unforgettable.
光用千春さんの処女短編集。 親子や兄弟など、 様々な関係性で生じる小さな感情の揺れを捉えた繊細な心理描写に心をつかまれました。
This is Chiharu Mitsumochi’s first book of short stories. A series of tiny emotional movements is delicately depicted.
今、新刊の発売を一番楽しみにしている作品。 眉月じゅんさんの描く女の子がすごく好きなんですよね。 可愛くて、 色っぽさもあって。
This is a manga series that I look the most forward to. I love the girls depicted by Jun Mayuzuki.
昨年の個人的ベスト漫画。 物語の終わり方がすごくよかった。 田島さん、 この作品を描いてくれてありがとうって気持ちになりました。
This is the best manga I’ve read in the last year. I really like the way the story ends.