BEN MILLER : PROFILE
ベン・ミラーは川の景観が織りなすリズムと一体になって作品を制作し、その人生と作品を通じて、常に変化し続ける美しい自然空間を讃え、保護することに尽力しているアーティストです。 シアトルの北東に位置する山間の田園、ワシントン州ダリントンで育ったミラーは、数十年にわたり自然の川景色を描写してきました。美術教師としてダリントンで12年間教壇に立った後、2016年にモンタナ州ボーズマンに移り、芸術活動をさらに進化させ、現在使用している独特の技法を開発しました。作品の 制作はまず、川の土手に傾いたイーゼルを立て、その上にキャンバスの代わりとなるポリカーボネートのシートを置くことから始まります。水、岩、雪などの自然の要素と相互に作用する光の変化を正確に捉えるために、彼は一日中絵の具を混ぜ合わせ、手作りの筆(フライ)を使い、絵の具を混ぜ合わせた後、3メートルほど離れたところから正確なフライ・キャスティングの動きで絵の具を画面に投げつけます。時には一つの作品に丸一日、何千ものキャストを費やし、川景色のダイナミックな特質をユニークに捉えています。
「THE RHYTHMS OF THE RIVER」
フライ・キャスト・ペインティングというユニークな手法で川を描くベン・ミラーが、コロラドとモンタナに流れる川の数々を旅する姿を追ったドキュメンタリー。
12ヶ月にわたるロケで撮影された美しい映像とともに、ミラーの人生とその創造のプロセスに迫り、
初めてとなる大作の制作過程も収録。監督:MANABU INADA
「EAST RIVER ENDANGERED RIVERS PROJECT NEPENTHES NY」
2022年9月にはコンセプチュアル・アーティストグループ(Not)Gagosianによる取り組み“EAST RIVER ENDANGERED RIVERS PROJECT”(絶滅危惧河川プロジェクト)の一環として、
〈BEN MILLER〉がNY・イーストリバーにてフライ・キャスト・ペインティングで描いた作品と、
デジタルモニターで構成されたインスタレーションを中心に
NEPENTHES NEW YORKにてアートエキシビジョンを開催しました。