New Balance 993 for Engineered Garments

New Balance の良さを教えてくれたのは長年の友人、武藤だ。
もうかれこれ20数年も前の事だけどね。
もちろん、70年代に突然現れてランナーズワールド誌のランキングトップに踊り出たのはリアルタイムで知っていたし、そのモデル320の日本版、月星製を買ってたりもしてたけど、いわゆる今の感じつまりニュートラルなグレイトーンの色目のタイプは80年代初頭の990からで、これを愛用していたのが前述の武藤だった。アメリカ製で、当時としてはバカ高い値段もあいまって、何か特別な風格さえも感じて一変に虜になってしまった。 直ぐ後に高級バージョンというか、ちまたでは伝説の1300が登場するのだけど、個人的にはやはりヌバックよりスエード、そして木型も細身の900シリーズがずっとベストと信じてきてる。

今回はそのNBに別注できる機会を頂いた。
カスタマイズできるモデル993をベースに、以前マクネイリーと制作したウィングチップは、一足の右左を同色のカーフスキンとペブルグレインの素材をてれこで使ったモデルだったのと同様に、NBでは素材はオリジナルのまま、色目だけをテレコで使ってある。

文章で書いていても分かりにくいだろうけど、実際に見ても分かりにくい。対照的な色目を使えばそれでも見えるのだけど、色目は、グレイとダークグレイ、そして黒とネイビー。これでは一見して何がオリジナルと違うのかわからない。 そのわからなさ加減が良いんです。と、自分では思っている。VANS と同じく、これも分かりにくいネガティブ履きの延長線上にある。非常に微妙な違いだけれど、これがやっぱりEGらしい。と嬉しがっている。何しろこの企画はかれこれ1年以上もかけてやっとの事で生産、そして販売へとこぎ着けたもの。製品が届いた時の感激も特別だった。
皆もご存知のように根っからのNB好きなので。
当然アメリカ製、しかし残念な事にNY店だけの取り扱い。
武藤には是非NYまで買いにきて貰わないと。
お待ちしています。

ではまた次回。

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DAIKI SUZUKI 鈴木 大器

DAIKI SUZUKI 鈴木 大器

NEPENTHES AMERICA INC.代表「ENGINEERED GARMENTS」デザイナー。1962年生まれ。89年渡米、ボストン-NY-サンフランシスコを経て、97年より再びNYにオフィスを構える。08年CFDAベストニューメンズウェアデザイナー賞受賞。日本人初のCFDA正式メンバーとしてエントリーされている。