UTMF2018_STY92km:

4月の最後の週末、富士山の麓をぐるりと半周、2016年から1年半の待機期間をもって、ウルトラトレイルマウントフジ2018がとうとう開催されました。天候はいたって良好、前日に到着した河口湖は雲ひとつなく常時富士山をどこかに眺めることのできる状況でした。

いつか走ってみようと思っていましたが、こんなに早く機会を得るとは思っておりませんでしたが、気は熟したと思い、まずは僕のポイントで参加申し込みのできるサブレースである。STY(Shizuoka To Yamanashi)全長92キロ、累積標高4100メートルに参加してきました。

この3年間、時間をみつけては走り、身体の調整をして、たまにレースに出て経験を少しずつ重ね、身体とギアの用意は良好でした。 もちろんたくさんの経験者の方々のアドバイスは存分に聞き入れて。

富士山の力をめーいっぱい身体に浴びにやってきました。

光栄なことにレジェンド冒険家の家族写真みたいなものに紛れてみたりもありましたが。
レース直前まで、本当にこれからレースなのかと思うくらいだいぶリラックスしていました。いざレースが始まってみると、自分との戦いだらけで当初予定していた風景や走っている際の写真、動画などに気持ちは動かず、思い通り動けない自分の身体とマインドとの会話を約20時間繰り返してきました。

序盤の天子山塊を超えた時からレースはより深く進み、中盤、自分との戦いを繰り返しながら、ようやく着いた最終エイドでは制限時間に間に合うのかという不安がよぎりはじめ、そこからが本当の戦いでした。鳴沢風穴を通り抜けるロードの緩い坂は永遠と続くのではないかと思わせるくらい長く続き、そこから続く最後の峠は登っても登ってもさらに続き、時間がないことの焦りと身体がいうことを聞かないジレンマ、そして僕を常時見下ろす朝焼けの富士山は圧倒的なパワーを僕に浴びせかけ、綺麗、尊厳を通り越しちょっとした狂気に感じ。そんな中、妙に空腹感が続き、携帯食を次から次へと食べているのですが、満たされない感覚がゴールまで続きました。(次回からはもっと固形食を携帯しないと僕はダメなようです。)

峠をつないで登り進んでいき、ようやく河口湖が眼下に見えてきて下りが始まりました。残りを歩いていては間に合わず、走り降り、湖畔についてからも安心できずゴールまでゆっくりながらも走りきりました。

結果はギリギリ完走と予想していたよりもだいぶ違う結果になってしまいましたが、内容は学びと次につながる良いレースになりました。

3時間遅れて始まった、本戦UTMF(168キロ)のランナーの方々とコースをシェアするのですが、トップランナー達は3時間の時間差を縮めて、ドンドン追い抜いていくのですが、彼らの走りを目の前で観れたこと、これは大きな収穫になりました。本当のトップの方々はちょっと凄すぎて参考にならないのですが、その後に続く、上位のランナーの方々の強い走りは、自分にもいつかできるような走り方で、その姿をしっかり脳裏に焼き付けておきました。

速くなくても、強いランナー、
これが僕が自分に掲げた100マイルレースへ向けての課題となりました。まずはしっかりリカバリーして、次のステップ100キロ越えレースに向けて調整したいと思います。

なんとか頂いたSTYの完走賞Finisher vestを着てゴールの前で記念撮影。顔は浮腫み、目の下のクマ、シャワー後のヘンテコな髪型、ツッコミどころいっぱいの記念写真ですが、強いランナーになってまたフジに戻ってきます。

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AKIRA YAMADA 山田 陽

AKIRA YAMADA 山田 陽

フォトグラファー。1998年よりNYをベースに活動。近年は東京との往き来も多くなり、雑誌、カタログ、広告の撮影に携わる。次回の展示の製作開始。
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