Subway:

真冬の深夜2時過ぎ、ミッドタウンの友達の家からの帰路、5ラインは普段通り運行していたはずが、気づけば目的駅はとうに過ぎ、その頃の僕には未開の地、ブルックリンまできていました。
車両には誰もいなく,不気味な真夜中のNYサブウェイ。

最近では放送システムが進化して何を言っているかわかりますが、15年前には全く何を言っているかわからない、そして僕の耳にも全く英語が入ってこないという2重の効果でやってきてしまったのは、アトランティックアヴェニュー駅。今ではブルックリン、ネッツのホームグラウンドとなって駅名もバークレイセンターと変わっていますが,その頃はなんだか薄暗いただの地下鉄ホーム。途方にくれながらも反対車線に乗り換えてマンハッタン方面へ,約45分待ってやってきた電車になだれ込み、次の停車駅はなんとはじめに乗った友達の最寄り駅、また戻って来てしまいました。どうやらその区間は,急行運転をしていたらしく,振り出しに戻された僕は完全に気力を失ってしまいました。その頃の治安はまだ少し悪かったので、深夜のサブウェイの中では、常時、身体は緊張し、手は握り汗をかきながら、眠いが寝ないようにしっかり回りに気を配りながらの乗車,気がつけばもう朝の4時。

最近の地下鉄は本当に以前より便利になりました。しかしまだまだ汚いですし、スケジュールも突然変わります。それなのに運賃もどんどん上がっていますが、ひょっとした時に安全になったなあと実感しています。車内には緊張感がへりましたし、皆ぐっすり寝ています。
寝れるって安全な印ですしね。

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AKIRA YAMADA 山田 陽

AKIRA YAMADA 山田 陽

フォトグラファー。1998年よりNYをベースに活動。近年は東京との往き来も多くなり、雑誌、カタログ、広告の撮影に携わる。次回の展示の製作開始。
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