NASA:

数年前に少しかわった形のリサーチ撮影とインタヴューにて、テキサス州ヒューストンのNASA(アメリカ航空宇宙局)を訪問する機会がありました。

すごく短くNASAをお伝えすると、1950年代後半に発足し、マーキュリー、ジェミニ、アポロ、スカイラブと計画が続き、つい最近2011年に退役となったスペースシャトル計画と続く、宇宙空間の開拓、科学的発見、そして最新鋭機の開発をもとに進めてきたアメリカ政府機関となります。 詳しい情報は調べていただけましたら,ウエブ上にもどんどんでてきます。

もちろん現在でも活動は続いていますし、今後も動いていくであろう機関です。
しかしながら、僕がお伺いした時期は、2004年にジョージブッシュ元大統領により掲げられた、コンステレーション計画(内容はもっとたくさんありますが、端折って言いますと月面に基地を作る計画や、人間を火星に到着させるといった内容も含まれていました。)が、オバマ大統領によって中止されようとしていた時期でした。 先行きがみえない中での、今後の機関の存続はいかにといった感じの状況でした。

実は恥ずかしながら、僕はNASAを訪れることになるまで、その活動や計画、過去の出来事について本当に断片的にしか知りませんでした。しかし、これが現在、一般的な方達が認識するNASAであると思います。現在の人々に、機関発足当時のような、宇宙に対しての憧れや感心は、それほどないはずです。そういった風潮も計画中止の大きな要因の一つではないかと思われます。

さて見学はというと、お会いする方、説明してくださる方達は、皆優しくそして丁寧な対応でした。しかしながらほとんどの方が、元アメリカ軍あがりの方たちばかり、何といっても目が怖いのです。優しく微笑んで話してくれている際も目が怖いのです。 基本的には細かく説明してくださるのですが、こちらが聞きたい事になるとあまり話さず、撮影場所も多くの場所で、許可が下りず、大事なところは、撮影できなかったように感じます。 そんな中でも印象的だったのは、二人の現役宇宙飛行士にお話を聞けた事です。スペースシャトルがなくなるという事で、宇宙飛行士に求められる事はかわってきているそうです。ロシアから飛んでいるロケットのソユーズ以外には宇宙へは、現在行けません。ロシア語は、必ずしゃべれないといけない要素の一つのようでした。話をお聞きしていく上で、やはり何よりも感じたのは、宇宙に対する人一番の好奇心が身体からにじみでている事でした。今からでもいきたいという感覚がひしひしと伝わってくるのです。

時代が大きく変わり、情報が瞬時に伝わりそして発信できるようになりました。でも身体で体感してこそ感じえる事が、まだそこにあるのではないかと感じさせられました。

今年末から、日本人初のコマンダーとして、ISS(国際宇宙ステーション)へ約6ヵ月の長期滞在を予定されている若田飛行士の日本実験棟(きぼう)の運用、棟内での実験,そして滞在が無事成功される事を心から願っております。

一度計画中止になっていた、有人宇宙船オリオンはMPCVと名前を変え、計画を再開しました。アメリカでのロケット制作も滞っていましたが、現在は着々と進んでいるようです。火星に人類が到達するのもオバマ大統領の声明通りにいけば、二、三十年以内には現実化されているかもしれないですね。 想像力を膨らまし、好奇心を奮いたたせてみてはいかがですか。

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AKIRA YAMADA 山田 陽

AKIRA YAMADA 山田 陽

フォトグラファー。1998年よりNYをベースに活動。近年は東京との往き来も多くなり、雑誌、カタログ、広告の撮影に携わる。次回の展示の製作開始。
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