ハハノチカラ:

いとまきの歌15回。グリグラ、、チリトチリリ、、絵本、計5冊、寝るまでの時間、約一時間?寝かしつけるだけで、このぐらいの手間がかかります。朝夕の送り迎え、食事の支度、お風呂入れ、上の子の宿題(日本語、英語両方。)まだまだありますが、子育てはやはり大変です。 

我が家ではこれらは分担作業でおこっています。
この仕事はどちらかに頼ってするならば、完全にフルタイムの仕事となりますので、とてもではないですが、どちらかに頼りっきりでは難しいと思います。しかしながら、昼間、通常の仕事をお互いにしつつ、こんな子育ての状況を作れるのは、やはりアメリカにて生活をしているからのような気がします。アメリカの家庭の多くでは、子育てを分担しておこなっています。 

子供との時間を一緒に過ごせるように、生活時間を設定できるような環境づくりがされているからこそ、このような状況が作れるのかもしれないです。 

僕は物心ついたときから、母親一人に育てられてきました。姉と僕を、一人の女性が仕事もこなしつつ育てていたという事実、自分がこの状況になってみてハハノチカラを再認識している今日この頃です。

そんな母が、昨年末、仕事を退職しました。長期でこちらにて色々と家の事、手伝ってくれないかと頼んでみました。奥さんがちょうど同じ時期に、ロスと日本へ出張との事もあり、今までは聞いてみた事もなかったのですが、恐る恐る聞いてみました。 

一大決心で、やってきてくれた母は、本当に奮闘していました。僕も16年ぶりに母と共同生活をするということにもなりました。お互いぎくしゃくしながらも、子供達(孫)の世話をすることに専念、すべて完了した頃にはお互いに、力つきてあまり話もせず、気づけば一ヶ月間が過ぎていました。 

母が最後にぼそっと、、もう私は子育てはいいわっ、あなた、がんばりなさいねっと捨て台詞とともに去っていきました。それはなんだか色々な意味がこもった言葉なのか。言葉そのままの意味なのかは。この際、あまり追求はしません。 

でもきっと僕らの状況をしっかり把握した上でのコメントだったはずです。
そうなんです、僕らががんばらないと。

母の味付けは、とっても懐かしく感慨深い味でした。
この度は本当にありがとう!そしてごちそうさまでした。

AKIRA YAMADA 山田 陽

AKIRA YAMADA 山田 陽

フォトグラファー。 1998年よりNYをベースに活動。 近年は東京との往き来も多くなり、 雑誌、 カタログ、 広告の撮影に携わる。 次回の展示の製作開始。
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