家_1

ニューヨークに移り住んでから、12回の引っ越しをしています。もちろんすべての引っ越しが家から家への引っ越しではないのですが、1つの場所から次の場所へという事を1回とカウントした引っ越しを繰り返しました。

この街の住宅事情は本当に厳しいです。値段は高いですし市場にでている物件数も少ないです。もちろんたくさんお金を払えればきっと多くの選択筋から選べるはずですが、残念ながら、僕はそううまくはいきませんでした。

初めに1年分のレンタル代を現金で払えだとか、部屋に入る権利を上げるからお金を(わいろ?)俺によこせだとか、何だかいろいろな人や状況に遭遇してきたのも部屋探しでした。日本での部屋探しを経験した事がなかった僕には本当にすべてがカルチャーショックでした。

初めて自分の部屋の契約書にサインをできたのが、8回目の引っ越しの時でした。心の底から本当にホッとしたのを覚えています。すべての自分の私物を貸し倉庫に入れて友達やボスの家に居候をさせてもらいながら過ごした3ヶ月は何だかやはり気持ちは落ち着くものではなかったです。

僕は何を自分の部屋にもとめるのでしょうか?

ただ寝るだけのための部屋、物を置くための部屋、家族やパートナー、ルームメイトと過ごす部屋、目的、用途、好みは千差万別ですが、部屋は大切な生活の一部として毎日僕らを包んでいます。気持ちをほっとさせるような空間ってやはり素敵ですよね。

3年前にインドに行ってきました。

見渡す限り砂漠の荒野の中で出会った家、それは簡易でいたってシンプルなものでした。自分が住む、環境とは全く違うその家にもほっとした気持ちに人をさせる空気が流れていました。部屋を作るのは人です。そしてそこに気持ちの良い空気を作るのも人なんですね、きっと。

最近の投稿記事

AKIRA YAMADA 山田 陽

AKIRA YAMADA 山田 陽

フォトグラファー。1998年よりNYをベースに活動。近年は東京との往き来も多くなり、雑誌、カタログ、広告の撮影に携わる。次回の展示の製作開始。
Website : www.akirayamada.com
Instagram : akirayamada