デング熱:

インドに初めて行った際に、デング熱にかかりました。
実は本気で死ぬかなと思うほど、症状は辛いものでした。
身体中が燃えるように痛く、40度の熱が6日間続きました。

発病したのは、幸運にもNYに戻った日の夜でした。

緊急病棟をたらい回しにされたあげく、その夜は一旦自宅へ戻され、翌日行った日本人先生の病院でも何の病気か診断できず、別の緊急病院にやっとこさ駆け込んで、ようやく診断していただき、入院させてもらいました。

その際には、気持ちも体力も完全に衰えていました。

デング熱は、あまり知られていないかもしれませんが、多くの温かい場所で頻繁にかかる伝染病です。蚊を媒体にしてうつるこの病気は、日本の近くでは近年、台湾でも流行していました。

カリブ海、インドネシアなどの島々では感染する確率はだいぶあります。

免疫力がない場合を除いて、死にはいたらない事が多いため、ワクチンなどは作られておらず、予防するには、蚊に刺されないようにするしかありません。

でも温かい場所に行って、蚊に刺されないようにするのは、難しいですよね、、。

2日間の隔離室、1時間おきの血の検査、何だか入院して治療されているのか実験されているのか分からない状況になっていました。

結局,合計4日間病院には入院しました。

気づけば体重は6キロ減、身体はぼろぼろでした。

今までみた事がなかった、自分のあばら骨がくっきりと姿を見せていました。まだいくらか身体の節々は痛く、熱もありましたが、入院費が気になりすぎて、5日目には自宅に戻りました。

そうなのです、アメリカの医療費は本当に高いのです。

案の定、最終的に病院からの請求は2万ドルを越えていました。

2日間の隔離室は、1泊5千ドル(まずいご飯付き)という異常で非常な値段でした。

幸いにも僕のケースは、普段加入していた医療保険がカバーできるところまで支払ってくれて、それ以外の分を、旅の出発前日に、たまたま,義母に勧められてはいった旅行者保険が支払ってくれました。(義母に感謝。)

これがなかったら約1万ドルは自己負担にて、支払わないといけませんでした。

そして退院後も、病気の後遺症がやはりありました。

味覚が狂ったのです。辛みと甘みが分からなくなり、3ヵ月くらいは何だかおかしな味覚が続きました。それに伴い心も不安定になりましたし、身体も相当衰え、リハビリなどもしていかねばならず、半年ほどは、いろいろとあとを引いた気がします。

今も思うのは、もしインドにいる間に発病していたらどうなっていただろうということです。

いろいろな意味で、気が滅入っていたに違いないと思います。

考えるだけで冷や汗をかきます。

おそらく感染はバラナシ、ガンジス川付近だと思います。

インド旅行も後半にはいっていたあの頃には、あまり蚊の事も深く考えていなかった気がします。

ちょっとの油断が大きな問題をやっぱり起こしますね。

心の中では、ヒンドゥの聖地にて、神様に試されたのかもしないなあと思ったりしています。

境地にたたされた時,自分に何ができ、そしてそこに何があるのか?とこんな事は今になってだからいえる言葉ですね、まったく。

最後に、何の病気か分からない段階から、ずっとそばで看病をし続けてくれた、うちの奥さんに最大限の感謝を贈ります。

でもまたインドにいきたいなあと思っている事は、現在はまだ秘密にしておこうと思います。

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AKIRA YAMADA 山田 陽

AKIRA YAMADA 山田 陽

フォトグラファー。1998年よりNYをベースに活動。近年は東京との往き来も多くなり、雑誌、カタログ、広告の撮影に携わる。次回の展示の製作開始。
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