#55

目の前に起こったいわゆる「ものごと」には
良いも悪いもなくて
「ものごと」はただそこに浮かんでいるだけだと思っている。

それを良い、にするのか悪い、にするのかは
「ものごと」を受け取るぼくらにあるとおもう。

うれしい!と感じることがあっても
ある人にしてみれば普通じゃん、ってことかもしれないし
最悪だ、と感じることがあっても
でもああなったってことは、良かったってことだよ
なんて人もいる。

2015年。

今年もいろいろなことがあったなあと
ぼんやり思っているところ。

起こったことすべて
笑ったり泣いたり怒ったりもしたけれど
きっといい未来につながっていく「ものごと」たちだったと思ってる。
今はそう思えないことでも、きっといい未来の素になる。

ギリギリ間に合った三の酉。

今年は去年よりすこし大きな熊手を買った。
買ったばかりの熊手を両手で抱えて
鼻の奥がツンとする冬の風を吸い込みながら
夜の空を見上げて歩いていると
涙がでてきた。

なぜだかわからないけれど。

ととのえてととのえて。
何度でもととのえて。
つまづくたびに、ととのえて。

うれしい未来へ。

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A.D.O 亜童

A.D.O 亜童

フリーランスの編集者、ライター、ディレクターとして雑誌やWEB、広告、映像のディレクションをつとめる。昨年、自身のクリエイティブ・カンパニー「E inc.」を設立。新たなコミュニケーションを模索中。人生一度きり、の思いを掲げ、自らのお尻を叩きながら前へ前へ。鹿児島出身、目黒区在住。
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