#42

きもちわるーい
と言われようが占いの類に
吸い寄せられる。昔から。

現代の人間は、本来ヒトがもっている力を
全然使えていない、とよく言われるけど
まさにその通りだと思う。

1つの能力を研ぎすますスポーツ選手なんかは
やっぱりそれこそ「人間離れ」なんて言われるわけだから。

遠い卑弥呼の時代にあった祈祷なんかもそうだ。
彼女にはその力があったんだと思う。
霊感と言われるものだって、アニミズムの思想だってそうだ。

考え込んだり悩んだり、手を尽くしたりしても
どうにも絡まって解決しないこと。
たとえば、それがどんな役割で、どんな星のもとに生まれたのだから
問題が問題になるのではなく
「そういうものだ」と知らせてくれるのも占い。

「そういうものだ」を理解することで
自分がどうあるべきなのかが見えてきたりする。
それだけで爆発的に視野は広がって、前を向くことができる。
腑に落とすことで、また新たな考え方や視点ができる。

少しそれるけど、ここまで命をつなげてきてくれた
じいちゃんばあちゃんのその向こうのご先祖さまだって
近くで見守ってくれていたりするのだ。

いいことじゃないか。
動きづらくなっていた日々のギアが再び回り始めるのだから。

少しの年末を味わってからは正月もなく
気がつけば1月も半ば。
次に気がつけば桜は散っているのだろう。

でも、今年はいい感じみたいだ。

自分なりの道標をたよりに
放っておいてもやってくる未来を迎え撃とうじゃないか。

今年も1年。よろしくおねがいします。

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A.D.O 亜童

A.D.O 亜童

フリーランスの編集者、ライター、ディレクターとして雑誌やWEB、広告、映像のディレクションをつとめる。昨年、自身のクリエイティブ・カンパニー「E inc.」を設立。新たなコミュニケーションを模索中。人生一度きり、の思いを掲げ、自らのお尻を叩きながら前へ前へ。鹿児島出身、目黒区在住。
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