#22

自分は何をするために生まれてきたんだろうか。
神様は自分にどんな役割を与えてくれたんだろうか。

唐突にはっきりと顕れたこの思考が
最近常に心に棲むようになった。

そんな近頃、友人に教えてもらったこの曲。

人生の幕を閉じるとき、自分はなにを思うんだろう。
どんなことを思いながらまぶたを閉じるんだろうか。

そこから逆算して考えて辿り着く今。

この曲を聴いたとき、時間が止まった。
動けなくなった。
うん、言葉がなかなか見つからないな。

涙は近くにいた。

何度も何度も聴いた。
自分が生きている今、そしてちょっと先の未来が
とても愛おしく思えて、すこし赦されて救われるような気持ちになった。
なんて優しくて愛しいんだろうか。そして儚くて切ない。
あったかいちょっとした温度を残して曲は終わる。

この曲に出会えた自分はほんとに幸せだと思う。
「人生の一曲」なんて月並みに言うけれど
これから先も、ふとしたときに、この曲を聴くんだ。
いくつになっても、どこかの国でもずっと。

映画『パリ、ジュテーム』のエンディング曲。
映画本編はまだ観ていないけど、日本語の訳詩も本当にすてきだ。
ぜひ音楽と一緒に読んでもらえたら。

私たちを結ぶこの絆はなに?
この不思議なものは
どこから忍び寄るの?
私たちを結びつける運命は

人生という名のダンスを人は踊る
音楽は どこへ連れて行くの?
人々は踊り続ける
火と炎のようにもつれ合い

リズムや詩を感じ
時の流れるままに

人生は回る 回る
次々と相手を変えながら
もう一度チャンスを探して
何も知らずに 踊り続けるだけ
踊り続けるだけ

私たちを引き離すものはなに?
偶然に結びつけるものは?
いくつもの別れと出会い
終わりのないロンドの中で

時の流れるままに
風の吹くままに

明日を考えずに生きる
いくつもの欲望と愛
気づかずに過ぎてゆく
人は繰り返す 同じ物語を

人生は回る 回る
次々と相手を変えながら
もう一度チャンスを探して
何も知らずに 踊り続けるだけ
同じ物語のなかで

人生は一度きりだ。
自分は神様に何をしろと言われているのかを思いながら
心の声を聞くんだ。

「人生は一度きりだ」
そんな青臭いかもしれないことを堂々と掲げさせてもらった
『THE DAY』が11月22日に発売されました。
夢中でスタートしたこの本も3号目。

冬は寒いだけじゃない。
すこしでも豊かな心で、この素晴らしい四季の1つを過ごしてもらえたら。
たくさんの人たちに知って欲しい本です。
本屋さんやコンビニで見かけたら、どうか家に持って帰ってほしいです。
なかったらamazonでもポチれます(笑)

心から敬愛するネペンテスの特集もやらせてもらいました。

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A.D.O 亜童

A.D.O 亜童

フリーランスの編集者、ライター、ディレクターとして雑誌やWEB、広告、映像のディレクションをつとめる。昨年、自身のクリエイティブ・カンパニー「E inc.」を設立。新たなコミュニケーションを模索中。人生一度きり、の思いを掲げ、自らのお尻を叩きながら前へ前へ。鹿児島出身、目黒区在住。
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Instagram :@adoman1978